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2019 年度 研究成果報告書

多言語社会パラオにおける実時間調査―20年後の経年変化―

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03412
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関東京大学

研究代表者

松本 和子  東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80350239)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードdiglossia / colonial koine / feature pool / immigrant koine / ダイグロッシア / コロニアル・コイネー / フィーチャー・プール / 移民コイネー
研究成果の概要

本研究では多言語社会パラオにおいて見かけ上の時間に加え、多様な実時間の分析手法を駆使し、多角的な視点から経年変化を調査考察した。20年後に追跡調査を行い、1997-1998年に収集したデータを基に開始した3つの研究プロジェクト― (1)多言語社会パラオのダイグロッシアの変遷、(2)パラオ語の借用語に関する意識、尺度、意味変化、(3)コロニアル・コイネーとしてのパラオ日本語の形成と消滅―の研究結果を再考した。複数の種類の実時間の分析手法を用いることで、本研究は現在主流を成している見かけ上の時間を用いた分析の妥当性を検証し、社会言語学研究の方法論の議論に寄与することができたと考える。

自由記述の分野

社会言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はこれまで実時間調査があまり行われてこなかった多言語社会において、ダイグロッシアや借用語、接触言語の研究に実時間調査を採用するという極めて前例の少ない斬新な事例を提供することができたと考える。またパラオ日本語のデータは言い換えれば日本統治時代を知る高齢者からの口述記録でもあるため、言語学研究のみならず歴史研究分野への貢献にも繋がる。戦争体験の風化が叫ばれる今日において、戦争体験の次世代への継承を図ることで一般社会に対して大きな貢献になりうると考える。

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公開日: 2021-02-19  

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