研究分担者 |
大槻 信 京都大学, 文学研究科, 教授 (60291994)
永崎 研宣 一般財団法人人文情報学研究所, 人文情報学研究部門, 主席研究員 (30343429)
鈴木 慎吾 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 講師 (20513360)
斎木 正直 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (30609037)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「平安時代漢字字書総合データベース」に収録する日本の漢字字書は、高山寺本『篆隷万象名義』、天治本『新撰字鏡』、図書寮本『類聚名義抄』、観智院本『類聚名義抄』である。以下、進捗状況を述べる。 『篆隷万象名義』全文テキストデータベースを2016年9月にTSV形式で公開した(http://hdic.jp)。その後、原本調査を行って翻刻テキストの精度を高めた。『篆隷万象名義』の文字数は、掲出字約16,000字、注文約120,000字である。『篆隷万象名義』の元になった原本『玉篇』の文字数は、掲出字2,087字、注文約8,800字であり、その一部を公開している。また宋本『玉篇』の文字数は、掲出字22,804字、約184,000字である(全文テキストデータベースは、2015年10月に公開済み)。 『新撰字鏡』は全文入力を完了した。原本調査は、困難だが、最新の写真版を入手できたので、それを利用して、点検と校正を進めた。『新撰字鏡』の文字数は、概算で掲出字約24,000字、注文約190,000字である。 『類聚名義抄』は入力をほぼ完了した。図書寮本『類聚名義抄』の文字数は、概算で掲出字約7,000字、注文約130,000字である。観智院本『類聚名義抄』の文字数は、概算で掲出字約42,000字、注文約310,000字である。観智院本『類聚名義抄』の全文入力を4年の研究期間中に完了することを目指していたが、最初の1年間で完了したので、当初の計画以上に進んでいると判断した。 研究成果の公表は、第61回国際東方学者会議(5月)、韓國口訣学会國際会議(10月)、人文科学とコンピュータシンポジウム2016(12月)などで研究発表を行い、論文公刊も順調に進めた。また、本プロジェクト主催の公開シンポジウムを8月に開催した。
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