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2018 年度 研究成果報告書

中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03460
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 史学一般
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

松本 ますみ  室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)

研究分担者 清末 愛砂  室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00432427)
奈良 雅史  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (10737000)
権 寧俊  新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (20413172)
大野 旭 (楊海英)  静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (40278651)
小林 敦子  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90195769)
研究協力者 ビタバローヴァ アセリ  
島田 大輔  
馬 強  
ロサティー フランチェスカ  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードエスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム / 英語学習 / ソフト・パワー / 多民族
研究成果の概要

本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制限されている。国内の宗教信仰者が厳しい立場にあり、以前のような自由な国外移動は厳しい。第五に、2016年までは、イスラーム諸国との商取引の媒介者であったムスリムに代わり、英語を話す漢人が表に出てきた。

自由記述の分野

中国近現代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

一帯一路構想は中国を中心にした世界秩序の再構築を呼びかけるものとなっている。対外的には資金援助・投資とソフトパワーを発揮し、その強大な資本力による影響は大きい。しかし、対内的には、2016年以降、対宗教介入が激しさを増し、宗教的エスニシティは大きくその行動を制限されるようになった。すなわち、対外開放と対内引き締めは矛盾しつつ両輪の輪のように動いており、中国の多民族性の優位点を利用しきれていない。

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公開日: 2020-03-30  

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