研究課題/領域番号 |
16H03463
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
金井 光太朗 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40143523)
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研究分担者 |
鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10162950)
篠原 琢 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20251564)
千葉 敏之 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20345242)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
青山 亨 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90274810)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 歴史教育 / 高大連携 / 世界史 / 大学入試 / 教養科目 / 地歴科目 |
研究実績の概要 |
本研究プロジェクトの初年度には、本研究プロジェクトの4つの柱、すなわち①高校における地理歴史科目の改革・再編と「世界史」教育、②大学の教養課程および人文・社会系学部における歴史教育の現状把握、大学における歴史教育の改革、③大学入試の歴史科目のあり方、④海外における歴史教育と日本の位置づけ、についてそれぞれ次のような調査・研究を実施し、一定の成果を得ることができた。 ①については、データの経年的変化を知るため、本研究プロジェクトの前に実施した科研費助成研究「地域研究に基づく「世界史」教育の実践的研究」(平成26~28年度)から引き続き、東京外国語大学入学者を対象とするアンケート、それに基づく高校教員を対象とするアンケート、さらに高校訪問による聞き取り調査を実施した。 ②については、東京外国語大学における「世界教養プログラム」の中の「大学生のための世界史 I、II」について、担当教員(非常勤講師)とともに授業内容を検討し、授業各回のレスポンスシート、期末試験と成績、受講者アンケートによって成果と課題を検討し、研究会で報告・議論した。 ③については、2006年度から2016年度までの東京外国語大学前期日程入試の地歴科目「世界史」の入試問題を集め、教材化の検討を行った。また、④については、アジア(インドネシア)、ヨーロッパ(スペイン、チェコ、ハンガリー)、南北米(米国、ブラジル、アルゼンチン)について、高等学校の歴史教科書の分析を行うとともに、一部現地にて資料収集を実施した。 7月、東京外国語大学海外事情研究所との共催「夏期世界史セミナー」において、科研費助成研究「地域研究に基づく「世界史」教育の実践的研究」の成果の一部と本プロジェクトの概要について報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学生アンケートと高校教員アンケートについては取りまとめが完了したものの、分析作業に手間取り、年度内に調査結果を公表出来なかった。 大学教養課程の歴史教育については、東京外国語大学の「世界教養プログラム」を素材として詳しい検討を行ない、研究会での成果報告も行ったが、他大学の現状把握については実施に至らなかった。 大学入試の歴史科目のあり方と関連し、2006年度から2016年度までの東京外国語大学前期日程入試の地歴科目「世界史」の入試問題(論述形式)の教材化を目指したが、年度内を予定していた冊子およびウェッブ上での公開を果たせなかった。 研究代表者が大学・学部運営の役職を果たさなければならなかったことをはじめ、研究分担者の多くが校務等で多忙を極めたため、十分な研究時間を取ることができなかった。これは、年度始めから予想されたことであったが、実施計画に甘さがあったこと、教務補佐等の手当など、全般的に研究体制の整備が遅れがちであったことも進捗に影響した。
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今後の研究の推進方策 |
アンケート、聞き取り調査については、その実施と整理、分析方法に関して十分な蓄積をすることができており、経年的変化を見るために第2年度以降も継続する。ただし、高校訪問と聞き取り調査については、その対象者を初年度の学生アンケート結果に絞ったことにより、相手先との日程調整が十分に行えなかった。2年度以降は前年度のアンケート調査で判明した高校教員も含めて聞き取り調査の対象とすることで、計画的に資料収集を行うよう努める。 各種アンケート、聞き取り調査の成果報告、および大学入試問題の教材化については、ほぼ完成しており、第2年度前半の公表を目指す。 当初の実施計画で構想した研究テーマの4つの柱に均等に研究分担者・連携研究者を配置する班構成を見直し、第2年度は①高校における地理歴史科目の改革・再編と「世界史」教育、②大学の教養課程および人文・社会系学部における歴史教育の現状把握、大学における歴史教育の改革の二つに重点を置き、研究代表者と5人の研究分担者が、この二つのテーマに重点的に取り組みこととする。
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備考 |
科研費助成研究「地域研究に基づく「世界史」教育の実践的研究」(基盤B、研究代表者:金井光太朗、平成24-26年)のウッブページを継続して使用している。
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