研究課題/領域番号 |
16H03467
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
平田 雅博 青山学院大学, 文学部, 教授 (90181164)
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研究分担者 |
川崎 亜紀子 東海大学, 文学部, 准教授 (00350398)
原 聖 女子美術大学, 芸術学部, 教授(移行) (20180995)
割田 聖史 青山学院大学, 文学部, 教授 (20438568)
安村 直己 青山学院大学, 文学部, 教授 (30239777)
岡本 真希子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (30298111)
佐々木 洋子 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (30332480)
川手 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50272620)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | グローバル化 / 文化接触 / 熱帯医学 / 地域 / 植民地 |
研究実績の概要 |
3年目である2018年度は、これまでに行ったことを基本的に継続してきた。 本研究は世界史上のさまざまな地域における「翻訳」と文化変容の事例に関する個別研究の比較検討・総合を目指すものである。この年度も、研究組織全体での問題意識の共有をさらに強化し、また各研究者の個別研究をー層進展させてきた。そのため、各研究者は、「翻訳」と文化変容に関する自身の専門研究を行い、そのための自身の担当の研究に必要な史料・文献などを継続的に整えてきた。 史料収集に関しては、各自が専門とする地域における海外調査を行った。2018年は6月に台湾、8月にメキシコに研究者を派遣した。この他に、各研究者が国内で資料収集を行った。これによって個別研究が進展することが予測される。 また、各研究者の個別研究を全体とし、まとめていくうえで、研究者相互の問題意識の共有は不可欠である。そのために、公開の研究会・ワークショップを随時行い、グループ全体を貫く方法論的認識を共有することに努めた。公開研究会としては、研究協力者である飯島渉氏が、「翻訳科学としての熱帯医学-20世紀日本の熱帯医学史」と題する報告を2019年1月に行った。 さらに、研究組組織外の研究者として、アンドレアス・ヴァイス氏(Andreas Weiss)を2018年6月に招聘し、「近代性と旧帝国―ドイツ帝国と日本、新帝国は旧帝国をいかに見ていたか」と題した講演会を開催し、議論を行った。 さらに、『青山史学』37号(2019年2月)に「ナショナル・ヒストリーとグローバル・ヒストリー」という特集を組み、研究成果の一部として公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究会、海外からの招聘による講演会など順調に開催できたため。また、個別研究の基礎となる海外における資料調査も順調に行われているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後も従来の研究方法を継続していく。まず、研究組織内部の研究会、および、外部からの招聘講師によるワークショップなどを開催する。また、海外からの講師による講演会を予定している。次に、各研究者による個別研究、資料収集を促進する。2019年度は、台湾、ポーランドでの史料収集を予定している。第三に、研究組織全体におけるフィールドワークにより、全体の目的意識の一層の共通化を図る。2019年度は、台湾でのフィールドワークを予定している。
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