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2019 年度 実績報告書

言語帝国主義と「翻訳」-帝国とその「辺境」の文化変容

研究課題

研究課題/領域番号 16H03467
研究機関青山学院大学

研究代表者

平田 雅博  青山学院大学, 文学部, 教授 (90181164)

研究分担者 川崎 亜紀子  東海大学, 文学部, 准教授 (00350398)
原 聖  青山学院大学, 文学部, 客員教授 (20180995)
割田 聖史  青山学院大学, 文学部, 教授 (20438568)
安村 直己  青山学院大学, 文学部, 教授 (30239777)
岡本 真希子  津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (30298111)
佐々木 洋子  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30332480)
川手 圭一  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50272620)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード翻訳 / 通訳 / 言語帝国主義 / グローバル化 / 文化接触
研究実績の概要

最終年度である2019年度は、これまでに行ったことを基本的に継続しつつ、研究の取りまとめを目指した。
本研究は世界史上のさまざまな地域における「翻訳」と文化変容の事例に関する個別研究の比較検討・総合を目指すものである。2019年度も、研究組織全体での問題意識の共有をさらに強化しつつ、各研究者の個別研究を進展させた。
史料収集に関しては、各自が専門とする地域における海外調査を行った。2020年3月にポーランドに研究者を派遣し、調査を行った。また、2月末には、研究組織全体で長崎でのフィールドワークを行った。
また、各研究者の個別研究の成果を共有するために、公開の研究会・ワークショップを随時行い、グループ全体を貫く方法論的認識を共有することに努めた。公開研究会としては、2019年4月に安村直己「訴訟文書のなかの「私」と通訳/翻訳をめぐる諸問題―18世紀メキシコを中心に」、7月に割田聖史「翻訳と権力―ドイツ領ポーランドの事例から」、9月に岡本真希子「植民地統治前半期台湾における法院通訳の使用言語-北京官話への依存と脱却」、12月に川崎亜紀子「戦間期アルザスにおける「フランス化」とアルザス・ユダヤ人」を行った。さらに、研究組織外の研究者として、デイヴィッド・アーミテイジ氏(David Armitage)を2020年1月に招聘し、講演会「内戦との対峙:長期にグローバルに―『<内戦>の世界史』をめぐって」と題した講演会を開催した。これは、平田雅博他訳のデイヴィッド・アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』(岩波書店、2019年)を受けたものである。
さらに、『青山史学』38号(2020年3月)に「ヨーロッパとアジアにおける「翻訳」と通訳」という特集を組み、研究成果の一部として公表した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] ポスト「ポストコロニアル」総合に向けて2020

    • 著者名/発表者名
      平田雅博
    • 雑誌名

      『青山史学』

      巻: 38 ページ: 21-47

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] これからの「イギリス」2020

    • 著者名/発表者名
      平田雅博
    • 雑誌名

      『史友』

      巻: 52 ページ: 1-13

  • [雑誌論文] 「<魔女の宅急便>以前:かどのえいこの作家デビューをめぐる「歴史総合」的授業実践」2020

    • 著者名/発表者名
      安村直己
    • 雑誌名

      『青山史学』

      巻: 38 ページ: 63-77

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「植民地統治前半期台湾における法院通訳の使用言語-: 北京官話への依存から脱却へ」2020

    • 著者名/発表者名
      岡本真希子
    • 雑誌名

      『社会科学』

      巻: 49-4 ページ: 225-254

    • DOI

      http://doi.org/10.14988/pa.2019.0000000640

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「越境する唐通事の後裔・鉅鹿家の軌跡-対外戦争と植民地統治のなかの通訳」2020

    • 著者名/発表者名
      岡本真希子
    • 雑誌名

      『青山史学』

      巻: 38 ページ: 73-85

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「彼のゆりかごはスロヴェニア人の家にあったのに━世紀転換期のハプスブルク帝国におけるスロヴェニア語」2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木洋子
    • 雑誌名

      『青山史学』

      巻: 38 ページ: 149-161

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 1850年代のポーゼン州における翻訳と言語ーW.ベントコフスキ『ポーゼン大公国の官公庁文書におけるポーランド語問題』から2020

    • 著者名/発表者名
      割田聖史
    • 雑誌名

      『青山史学』

      巻: 38 ページ: 135-148

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Japanese self-image in opposition to the idea of Modern Europe and the rise of nationalism in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Kawate
    • 雑誌名

      Intercultural Relations / Relacje Miedzykulturowe (Journal of Intercultural Studies / Kulturoznawcze Czasopismo Naukowe)

      巻: 6 ページ: 81-93

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 20世紀初頭のドイツ領ポーランドの民間説話-オットー・クノープの著作から2019

    • 著者名/発表者名
      割田聖史
    • 学会等名
      愛媛大学「資料学」研究会 2019年度公開講演会
    • 招待講演
  • [図書] 長谷川貴彦編著『エゴ・ドキュメントの歴史学』「第2章 エゴ・ドキュメントの<厚い>読解:ラテンアメリカ史研究の経験から」2020

    • 著者名/発表者名
      安村直己
    • 総ページ数
      284(執筆ページは、45-74)
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784000223034
  • [図書] 金澤周作他編『論点・西洋史学』「コロンブス交換」、「スペイン帝国」2020

    • 著者名/発表者名
      安村直己
    • 総ページ数
      340(執筆ページは、130-133ページ)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623087792
  • [図書] 殖民地官僚政治史:朝鮮、臺灣總督府與日本帝國』上(制度編)・中(人材編)・下巻(構造編)2019

    • 著者名/発表者名
      岡本真希子
    • 総ページ数
      1136
    • 出版者
      臺大出版中心
    • ISBN
      9789863503583
  • [学会・シンポジウム開催] 「内戦との対峙:長期にグローバルに―『<内戦>の世界史』をめぐって」2020

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公開日: 2021-01-27  

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