研究課題/領域番号 |
16H03468
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
荒野 泰典 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (50111571)
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研究分担者 |
多和田 雅保 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10528392)
吉田 伸之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
後藤 雅知 立教大学, 文学部, 教授 (50302518)
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60126125)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
高埜 利彦 学習院大学, 文学部, 教授 (90092254)
小風 秀雅 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (90126053)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 歴史研究者アーカイヴズ / 戦後歴史学 / 農村史料調査 / 近世日本史 / 近代女性史 / 近代人文学の定着 / 近代人文学の再生 / 植民地歴史学 |
研究実績の概要 |
研究実績の概要について、1.啓静文庫の史資料の調査、特に、史資料一点ごとの目録作成。2.関連史跡・史資料の調査と情報収集。3.究成果の報告・公開と議論深化のためのワークショップ(WS)の開催、について述べる。 1.啓静文庫の史・資料は、現在、東池袋のトランク・ルームキュラーズに預けてあり(預託料あり)、そのうちから調査分を立教大学、あるいは近隣の公共施設(豊島区の会議室等)で、月2度ほどのペース、参加人数5~10人程度で進めた。手紙・葉書類も、1点ごとに詳しくとりすぎたために、全体の30%程度と、やや進度がおそい。 2.WSは、以下の2回開催した。(1)16年8月7日(日)テーマ;「山口啓静文庫と研究者アーカイヴズ」、場所;平成帝京大学池袋キャンパス内集会室、参加者 16名。(2)2017年3月7日(火)テーマ;「斉藤阿具と一高」、場所;東大駒場博物館、参加者8名 報告はいずれも興味深く、意義深いものだったが、宣伝不足、開催日時・曜日等の関係で、参加人数が少ないことが、反省点である。 3.関係地域・施設等の調査と関連史資料の収取 (1)中華民国台北市中央研究院預託の元曽永和(台湾史研究の草分け、現在中央研究院〔中華民国台北市〕)関係史資料に含まれる、岩生成一関連史資料の調査・写真撮影。(2)長野県上伊那郡箕輪町の山口啓二・永原慶次らの農村調査関連史跡と史資料の調査。以上のうち、特に、(2)については、新史料等の発見もあり、次年度の継続調査を予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.目録作成等の資料整理作業がやや遅れ気味である。この問題については、資金の限度及 び現代特有の大学院生の不足等の状況の悪化にも配慮して、とりあえず、目録をすこし 簡略にするなど、スピードアップする方策を検討中である。
2.WSへの参加者不足については、宣伝の強化など、学生・院生も含めた一般への周知を図 りたい。
3.本科研の懸案であり、このアーカイウズの最大の課題でもある、本アーカイヴズの最終 預託先の方向性はほぼ確定しているが、不確定な要素も残っている。
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今後の研究の推進方策 |
1.史資料の整理、特に、目録作成のスピードアップは、今後の研究と最終的な預託先の確定の決め手でもある。働き手の大学院生や学生の確保はひき続き努力し、目録の取り方をできるだけ合理化・簡略化し、それをマニュアル化・周知徹底し、スピードアップする。
2.本科研の事業を円滑に進め、かつ、蓄積したデータを効率的に整理・蓄積するためにも、RA、および事務局員の充実と、労働配分の適正化や労働環境の健全化などには、特に留意する。
3.当該史資料は、個人情報に関わるものも少なくないので、情報漏洩等のないようにその管理保全には留意する。
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