研究課題/領域番号 |
16H03530
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島薗 洋介 大阪大学, グローバルイニシアティブセンター, 講師 (40621157)
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研究分担者 |
モハーチ ゲルゲイ 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (90587627)
飯田 淳子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00368739)
浜田 明範 関西大学, 社会学部, 准教授 (30707253)
松嶋 健 広島大学, 社会科学研究科, 准教授 (40580882)
西 真如 総合地球環境学研究所, 研究部, プログラム上級研究員 (10444473)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 医療人類学 / 薬剤 / 医薬化 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、医薬化にともなう生の変容にかんする民族誌的研究を行うことである。本研究では、研究参加者によるフィールドワークを中心とした個人研究と、薬剤の人類学における理論的枠組みと比較事例研究による共同研究からなる。 平成28年度は、主に医薬化にともなう生の変容にかんする人類学的研究にかんして、研究参加者が個人研究としてフィールドワークを行うとともに、研究会合を開催し、共同研究をすすめるための理論的枠組みのディスカッションを行い、薬剤の人類学的研究の現状と課題についての討議を行った。 これらの研究の成果を学会誌『文化人類学』の特集を企画し、成果を公表した。「序:特集 薬剤の人類学―医薬化する世界の民族誌」では、島薗らが薬剤の人類学の現状と課題を論じた。研究分担者であるモハーチ、西、浜田が、それぞれ「薬物効果のループー西ハンガリーにおける臨床試験の現場から」、「魔法の弾丸から薬剤の配置へーグローバルヘルスにおける薬剤と ガーナ南部における化学的環境について」、「公衆衛生の知識と治療のシチズンシップーHIV流行下のエチオピア社会を生きる」の論文で、本研究における個人研究の成果を発表した。また、本特集には、研究協力者である牛山も、「脱-薬剤化と「現れつつある生のかたちー東京のアトピー性皮膚炎患者の事例から」を寄稿した。 研究会合では、これらの研究成果にもとづき、国際ワークショップ、国際学会での分科会での発表のための準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度に行う予定であった国際ワークショップは、招聘する研究者の都合により、平成29年度に延期となった。 それ以外は、研究計画どおりに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度には、国際ワークショップを二度開催し、平成30年度における国際学会での分科会発表および英文学術雑誌の投稿への準備を進める。
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