研究課題
アメリカ外交の「視座」形成をめぐる総合的研究の最終段階として、2018年度にはミズーリ大学のJay Sexton教授を招聘して研究者のほか、大学院生・学部生を対象とするセミナーと、アメリカ太平洋地域研究センター主催の公開セミナーを開催した(2019年1月、セミナーのタイトルは、"From Triumph to Crisis: An American Tradition")。セクストン教授は近著A Nation Forged by Crisis: A New American Historyをもとに、現代アメリカ外交の「視座」が19~20世紀を通じていかに危機を通じて形成されていったかを、長期的かつ社会・文化史や政治史を総合する視点から語った。また、研究代表者が編集責任者をつとめた日本国際政治学会の季刊誌『国際政治』198号が2020年1月に発行された。本号の特集は「『ウィルソン主義』の一〇〇年」で、9本の論文が掲載されている。20世紀アメリカ外交を語るときに避けて通れないウィルソン大統領の外交について、その評価、国際的な受容と変容、20世紀国際政治史に持った意味などを分析した論文が揃い、序章として編者が「ウィルソン主義」の持つ同時代性と原則の意義について議論した。なお、本稿を執筆するにあたっては米国議会図書館で調査した資料等が活用されている。その他、研究代表者、分担者はそれぞれ活発に研究発表を行なった。三牧聖子「ヨーロッパ知識人がみた知と権力ーハンス・J・モーゲンソーとスタンリー・ホフマンのアメリカ知識人批判」『年報アメリカ研究』(2019)、古矢旬「トランプ主義の歴史的起源」(アメリカ政治研究会、2019)、酒井啓子「イスラエルよりアメリカ/イランが敵:後景化するパレスチナ」『現代思想』(2018)などがその一例である。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 11件、 招待講演 10件) 図書 (6件)
世界
巻: 929 ページ: 146, 153
国際政治
巻: 198 ページ: 1, 14
WEB論座
巻: NA ページ: 1, 5
アジア太平洋討究
巻: 35 ページ: 55, 70
年報アメリカ研究
巻: 53 ページ: 99, 118
アメリカ太平洋研究
巻: 19 ページ: 103, 108
現代思想
巻: 46 ページ: 70, 77
新学術領域「グローバル関係学」オンライン・ペーパー・シリーズ
巻: 1 ページ: 1, 30
千葉大学グローバル関係融合研究センターワーキングペーパー
巻: 2 ページ: 1, 28
巻: 193 ページ: 1, 11
歴史学研究
巻: 978 ページ: 36, 38
法学教室
巻: 452 ページ: 39, 42
ソウル大学日本研究所Reading Japanシリーズ
巻: NA ページ: 55, 74