現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
29年度は、経済理論において、7本の論文を国際学術誌へ投稿し、掲載済もしくは掲載予定となり、学会報告を5回行い、雑誌の特別号編集を1つ行った。その他、理数教育の生産性に関する論文を1つ、思考の数学モデルの論文を1つ国際雑誌に発表した。 産業や企業の発生を、創発現象として理論的に説明するKikuchi, Nishimura and Stachurski,(2017年7月掲載)は、マクロ経済動学の基礎理論を提供した。Arnaud, Nishimura, Nourry, Seegmuller and Venditti(掲載予定 )は、財政赤字が経済成長に与える影響を、Kunieda and Nishimura(掲載予定 )は借入制約の下での消費の外部性が存在する経済での景気変動を、Kunieda, Nishimura and Shibata(掲載予定 )は貿易を導入して所得分配を, Kunieda and Nishimura(平成30年3月掲載 )は、枯渇資源と経済成長に注目して分析した。Aoki and Nishimura(平成29年, 7月)は、世代間の資源配分と時間整合性を分析した。以上の研究では、マクロ経済動学の様々な側面を動学的に分析した。 人的資本の研究においては、理数教育の生産性をNishimura, Hirata, Yagi and Urasaka論文(2018,掲載予定)に、脳と思考の数学モデルをKato and Nishimura論文(平成29年, 12月)にまとめて発表した。 また、子供の個性と教育の効果については、平成30年2月にアンケートをとり、平成30年4月以降の脳機能測定の医学部との打ち合わせを行い、平成29年度より大阪市教育委員会での学校現場での実践を通じて研究を進めている。 順調に成果をあげているので、今後も成果を上げることができる。
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