• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

代替弾力性の変化を考慮した新たな貿易財分類に基づく日本・EUの非関税障壁の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03624
研究機関日本大学

研究代表者

井尻 直彦  日本大学, 経済学部, 教授 (50320990)

研究分担者 前野 高章  日本大学, 通信教育部, 准教授 (00590605)
齋藤 哲哉  日本大学, 経済学部, 准教授 (80707422)
中村 靖彦  日本大学, 経済学部, 准教授 (90453977)
羽田 翔  東京福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (90762063)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード非関税障壁 / 日欧自由貿易協定 / 国際標準
研究実績の概要

平成30年度の研究実績は、主に次の3点である。すなわち(1)中古品(ヴィンテージ財)の特定と税関データによる記述統計の整備、(2)EUにおける排ガス規制が中古自動車に与える影響の実証的分析、(3)貿易を通じた環境関連技術の移転における知的財産権保護と非関税障壁の関係、である。
まず(1)では平成29年度に確立した中古品特定方法を採用することで日本、アメリカを中心とした先進諸国から世界への中古品貿易の状況を貿易データを用いて把握することを試みた。日本は特にアジア諸国との取引が活発となっており地域内で様々な中古品が広範囲に取引されていることを示した。
次に(2)ではEU 通関統計の各財の定義を用いて非新品財を特定した。これによって HS8 桁の通関データを利用し、EU 諸国の非新品財の輸入額を計算している。本研究の定義による非新品財には 21 の自動車及び自動車関連部品が含まれている。EU では 1992 年から大気汚染の悪化を防止するため自動車の排気ガス規制が段階的に厳格化してきている。これら排気ガス規制強化により EU 諸国の中古自動車の輸入が減少した可能性があり、それが非新品輸入シェアの減少の要因となり得る。そこで、本研究ではグラビティモデルによって排気ガス規制が EU 諸国の中古自動車等の輸入に与えた影響を実証的に分析した。これらは、期待どおり EU の排気ガス規制の強化が EU 諸国の中古自動車の輸入を減少させているという結果となった。
そして(3)では貿易データと特許データを接続させることで、各財にどの程度技術が集約されているかを定量的に分析することが可能となった。本研究では、技術導入国と技術輸出国との間で「知的財産権保護」の水準に差異があった場合、技術移転に負の影響を与える可能性を、操作変数法により明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] 経済開発協力機構(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      経済開発協力機構
  • [雑誌論文] Combining the endogenous choice of the timing of setting incentive parameters and the contents of strategic contracts in a managerial mixed duopoly2019

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Yasuhiko
    • 雑誌名

      International Review of Economics & Finance

      巻: 59 ページ: 207~233

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.iref.2018.08.020

    • 査読あり
  • [雑誌論文] EU 諸国の非新品貿易の動向-排気ガス規制と EU の中古自動車輸入に関する分析-2019

    • 著者名/発表者名
      井尻直彦
    • 雑誌名

      日本大学経済学部経済科学研究所紀要49号

      巻: - ページ: 91-107

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 財ヴィンテージの貿易に関する研究-非新品貿易財の貿易構造に関する一考察-2019

    • 著者名/発表者名
      前野高章
    • 雑誌名

      日本大学経済学部経済科学研究所紀要49号

      巻: - ページ: 69-90

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中・東欧諸国における日系企業の撤退要因:企業レベルデータを使用した実証分析2019

    • 著者名/発表者名
      羽田翔
    • 雑誌名

      日本大学経済学部産業経営研究所プロジェクト報告書42-1号

      巻: - ページ: 47-64

  • [雑誌論文] 輸入国の知的財産権保護が環境関連貿易に与える影響2019

    • 著者名/発表者名
      羽田翔
    • 雑誌名

      日本貿易学会研究論文第8号

      巻: 8 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 清酒製造業の海外市場創出と産業特殊要因に関する研究-ヒアリング調査による清酒製造業の国際化における現状と課題-2018

    • 著者名/発表者名
      前野高章
    • 雑誌名

      経営行動研究年報27号

      巻: - ページ: 41-45

    • 査読あり
  • [学会発表] 中・東欧諸国における日系企業の撤退要因:企業レベルデータを使用した実証分析2018

    • 著者名/発表者名
      羽田翔
    • 学会等名
      国際総合研究学会第78回研究会(嘉悦大学)
  • [学会発表] 知的財産権保護と技術移転:貿易を通じた技術移転に関する実証分析2018

    • 著者名/発表者名
      羽田翔
    • 学会等名
      日本国際情報学会国際開発研究部会2018年度第1回研究報告会(日本大学
  • [学会発表] 新シルクロード,「一帯一路」構想とユーラシア中央地域の立地優位性2018

    • 著者名/発表者名
      井尻・呉・羽田・前野・陸
    • 学会等名
      日本貿易学会第2回東部部会研究報告会(専修大学)
  • [学会発表] 貿易統計の歪み:データと実証分析に関する諸問題2018

    • 著者名/発表者名
      羽田・與賀田・井尻
    • 学会等名
      日本貿易学会第58回全国大会(高千穂大学)
  • [図書] "Urban Green Growth in Japan: The Case of Kitakyushu," in: Green Development of Asia-Pacific Cities Building Better Cities Towards 2030, chapter 11,2018

    • 著者名/発表者名
      Haibo ZHAO and Sho HANEDA
    • 総ページ数
      393
    • 出版者
      World Scientific Book
    • ISBN
      9789813236813

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi