研究課題/領域番号 |
16H03638
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
佐藤 清隆 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (30311319)
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研究分担者 |
吉見 太洋 南山大学, 経済学部, 准教授 (30581798)
伊藤 恵子 専修大学, 経済学部, 教授 (40353528)
清水 順子 学習院大学, 経済学部, 教授 (70377068)
川崎 健太郎 東洋大学, 経営学部, 教授 (80366509)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 国際金融 / 最適為替レート / 通貨統合 / 国際価値連鎖 / 経済ショックの波及 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、平成28年7月8日-9日に横浜国立大学で開催した国際コンファレンスで発表された論文の中から優れたものをNorth American Journal of Economics and Finance (NAJEF) のSpecial Issueに投稿し、その出版に向けた作業を行った。平成29年度中に査読が終了し、合計で9本の論文が掲載されることが決定している。現在、印刷中(in press)の段階であり、平成30年度中にNAJEFのSpecial Issueに掲載される予定である。 第二の取り組みとして、平成29年12月1日に中国社会科学院 世界経済・政治研究所 (CASS/IWEP)、独立行政法人経済産業研究所 (RIETI)、横浜国立大学アジア経済社会研究センター (CESSA) の共催で国際ワークショップ(RIETI-IWEP-CESSA Joint Workshop on Issues over Currency and Exchange Rate: Empirical Studies on China and Japan)をRIETI(東京)で開催した。本科研費プロジェクトメンバー3名が参加し、為替レートと国際通貨に関する6つの研究論文の発表と討論が行われた。 第三に、本科研費プロジェクトメンバー各自が積極的に国内外の学会で研究発表を行った。2017 Asian Meeting of Econometric Society, Hong Kong, June 3-5, 2017; EEA-ESEM 2017, European Economic Association and European Meeting of Econometric Society, Lisbon, Portugal, August 21-25, 2017などである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
査読付き国際学術雑誌の特集号の出版に向けた取り組みが順調に進んでおり、平成30年度中には出版されることが予定されている。また、中国社会科学院と経済産業研究所との共催である国際ワークショップも開催することができた。さらに、研究メンバーがそれぞれ活発に国内外の学会で研究発表を行っており、研究成果を着実に出している。
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今後の研究の推進方策 |
H30年度も、(1) 国際産業連関表に基づいて国際価値連鎖のデータ整備を継続する。現時点で2012年までのデータをカバーするYNU-GIO Tableを2015年のデータまで延長する。OECDのICIO TableとWIODの活用についても引き続き検討を進める。(2)産業別生産者物価データとYNU-GIO Tableの内生国29か国のデータを統合し、為替レートショックが各国の産業別の生産者物価にどのように波及するかを分析する。(3)国際価値連鎖に基づく最適為替レートの推計に取り組む。アジア各国の最適為替レートに基づく輸出競争力指標を構築し、実際の為替レートとの乖離を分析することで、同諸国の為替政策を評価する。 H30年度も海外の共同研究機関・大学との打合せやシンポジウムを開催する。中国社会科学院 (CASS) とワークショップを共同開催し、研究成果を出版する計画を進める。また、H30年度中にEdith Cowan Universityと共同で国際シンポジウムを開催することも現在企画中である。シンポジウムでの発表論文を査読付き国際学術雑誌のSpecial Issueとして出版することも視野に入れて準備を行っている。
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