研究課題
本年度は各メンバーの研究を基礎としつつ、(1)研究会の開催と(2)研究成果の公開を重点的に行った。(1)研究会の開催としては、引き続き、共同研究グループ「転換期中国における社会経済制度」の研究会とリンクする形で進めてきた。研究会は京都大学人文科学研究所において17回開催し、分担者・連携研究者はともに頻繁に参加し、あわせて科研の打ち合わせを行った。全体の研究会としては、4月14日に人文研において第1回研究会を開催し、小川道大『帝国後のインド──近世的発展のなかの植民地化』(名古屋大学出版会、2019年)の書評会を、神田さやこ氏を評者として実施し、中国とインドの政治・社会の制度との比較を行った。次いで7月7日に金沢大学において第2回研究会を実施し、16~20世紀の中国・インドの経済史を中心にあつかう、神田さやこ・城山智子編『アジア経済史――1500~2010』の構想に関して討論会を行った。これによって中国とインドの制度を比較する目的・意義を確認し、課題と中核となる部分についての議論を行った。12月7日には人文研において第3回研究会を実施し、「長い19世紀」における資源配分をテーマとして土地制度・労働力・航運についての中印比較を行った。(2)研究成果の公開としては代表者、分担者ともに多数の著書・論文を公刊したほか、国内外の学会や講演会で積極的に発信した。また、研究の最終的な成果としては代表者が編集する共同研究グループ「転換期中国における社会経済制度」の成果論文集において分担者が論文を執筆し、2020年度に刊行する予定である。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 7件) 図書 (5件)
石川禎浩編『毛沢東に関する人文学的研究』京都大学人文科学研究所
巻: n ページ: 215~248
近代中国研究彙報
巻: 42 ページ: 47~78
社会経済史学
巻: 85-4 ページ: 23~42
東方学報
巻: 94 ページ: 422~399
歴史学研究
巻: 989 ページ: 186~196
社会思想史学会年報
巻: 43 ページ: 9~30
堀 和生・萩原 充 編『“世界の工場”への道:20世紀東アジアの経済発展』京都大学学術出版会
巻: n ページ: 199~223
巻: n ページ: 167~197