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2018 年度 実績報告書

両替商金融から近代金融へ:新史料に基づく加島屋久右衛門と鴻池屋善右衛門の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03645
研究機関神戸大学

研究代表者

高槻 泰郎  神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (70583798)

研究分担者 宮本 又郎  大阪大学, 経済学研究科, 名誉教授 (50030672)
結城 武延  東北大学, 経済学研究科, 准教授 (80613679)
小林 延人  首都大学東京, 経営学研究科, 准教授 (80723254)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード経済史 / 経営史 / 日本史 / 金融史 / 金融・ファイナンス
研究実績の概要

研究期間最終年度に当たる今年度は、これまでの研究成果を踏まえつつ、研究代表者以下が個々に研究を進め、研究成果を学会にて発表すること、論文を投稿することを中心的課題に掲げていた。
具体的な成果としては、社会経済史学会第87回全国大会(大阪大学、2018年5月27日)にて、パネルディスカッション「大名貸から銀行へ―大坂豪商・加島屋久右衛門の近世・近代―」(組織者:研究代表者・高槻泰郎)を組織したことが挙げられる。研究代表者の高槻、そして研究分担者の小林延人氏、結城武延氏が本プロジェクトの研究成果報告を行い、討論者に石井寛治氏、司会者に粕谷誠氏を迎え、フロア参加者も交えて、金融市場の近世から近代への連続性について有益な討論が行われた。
討論では、近世豪商資本が蓄積される具体的な過程、有り体に言えば、大名に金を貸すことがなぜ儲けに繋がるのか、についてさらなる実証が必要とのコメントや、近世豪商資本が公債という形で明治以降に継承されたことをもって、「明治以降の工業化資本は近世期に準備されたとまで言い切ってよいのか」といった意見が出た。これらについては、今後「廣岡家文書」「大同生命文書」「鴻池善右衛門家文書」を用いた経営史分析によって応えるほかないが、その重要な指針を得たこと、学会にて方向性を確認できたことについては、理想的な研究成果報告であったと言える。
年度末の2019年3月には最後の研究会を開き、研究代表者・分担者・協力者それぞれが今後の論文執筆・投稿計画を報告し、その内容について討論を行った。これらの成果について、社会経済史学会でのパネル報告の内容も含め、近いうちに活字化されることをプロジェクトメンバーで確認できた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 金納御手伝普請をめぐる熊本藩の対幕府交渉記録(続)―天明八年「御用金一件」について―2019

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 雑誌名

      永青文庫研究

      巻: 2 ページ: 129-144

  • [雑誌論文] 幕末維新期の経済史研究2018

    • 著者名/発表者名
      小林延人
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 975 ページ: 39-46

  • [学会発表] 五代友厚と堂島米市場~堂島米市場の繁栄から大阪経済の近代化をひもとく~2019

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 学会等名
      大阪取引所・大阪企業家ミュージアム共催講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 大坂豪商・加島屋久右衛門の資本蓄積過程2018

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 学会等名
      社会経済史学会第87回全国大会
  • [学会発表] Climate changes and market economy: the case of early modern Japan" (joint work with Masahiko Shibamoto)2018

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 学会等名
      World Economic History Congress
    • 国際学会
  • [学会発表] 廣岡家の「発見」―2010年代の成果を中心に―2018

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 学会等名
      第57回日本女子大学史学研究会大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 江戸時代の大名による資金調達―堂島米市場を中心に―2018

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 学会等名
      日本リアルオプション学会2018度研究発表大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本経済の歴史と金融2018

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 学会等名
      社会経済史学会中国四国部会2018年度広島大会シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] 加島銀行の経営―創立から破綻まで―2018

    • 著者名/発表者名
      結城武延
    • 学会等名
      社会経済史学会第87回全国大会
  • [学会発表] 昭和金融恐慌における銀行破綻と社員権の整理-加島銀行の事例-2018

    • 著者名/発表者名
      結城武延
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会春季総合研究会
  • [学会発表] 明治初期における加島屋久右衛門の経営―岡山県為替方を中心に2018

    • 著者名/発表者名
      小林延人
    • 学会等名
      社会経済史学会第87回全国大会
  • [学会発表] 明治国家による債権の認定と経済活動―藩債処分を事例に2018

    • 著者名/発表者名
      小林延人
    • 学会等名
      政治経済学経済史学会春季総合研究会
  • [図書] 大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済2018

    • 著者名/発表者名
      高槻 泰郎
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      講談社
    • ISBN
      9784065124987

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公開日: 2019-12-27  

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