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2018 年度 研究成果報告書

両替商金融から近代金融へ:新史料に基づく加島屋久右衛門と鴻池屋善右衛門の比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03645
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済史
研究機関神戸大学

研究代表者

高槻 泰郎  神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (70583798)

研究分担者 宮本 又郎  大阪大学, 経済学研究科, 名誉教授 (50030672)
結城 武延  東北大学, 経済学研究科, 准教授 (80613679)
小林 延人  首都大学東京, 経営学研究科, 准教授 (80723254)
研究協力者 村 和明  
酒井 一輔  
芹口 真結子  
谷 直樹  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード経済史 / 経営史 / 日本史 / 金融史 / 金融・ファイナンス
研究成果の概要

本プロジェクトの作業課題は、近世・近代大阪の金融界を牽引した商家・廣岡家の新発見史料を主たる検討素材として、両替金融がいかにして近代的な金融機関へと移行していったのかを解明することであった。新たに発見された廣岡家伝来の史料(約3万点)については、2016年~2017年度中に全てを目録化し、その概要を学界に向けて報告した。この作業によって明らかになった事実の内、特筆すべきは、廣岡家(両替屋・加島屋久右衛門)の圧倒的な致富と明治以降への接続(1888年より加島銀行)である。加島屋は、諸大名や江戸幕府に対して巨額の融資を行っていたが、その大部分は明治政府の発行する公債として継承されたのである。

自由記述の分野

日本経済史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究プロジェクトの学術的意義は、近世・近代日本の金融市場を牽引した、豪商の代名詞とも言える廣岡家の経営史料を発見・整理・分析したことにある。その結果、同じく豪商として著名な鴻池屋善右衛門(山中家)を凌ぐ資産規模を廣岡家が有していたこと、その大部分が公債の形で明治以降も継承され、同家が加島銀行・大同生命保険を創立する礎となっていたことを明らかにしたことは、近世・近代の金融市場の連続性を実証的に解明した例として貴重である。
また、このプロジェクトで発見・調査された歴史的史料は、大坂豪商・廣岡家の生活様式・風俗を物語る貴重な物証でもあり、学術的意義を超えた一般への訴求力を持つものと評価できる。

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公開日: 2020-03-30  

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