研究課題/領域番号 |
16H03649
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
西村 雄志 関西大学, 経済学部, 教授 (10412420)
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研究分担者 |
石川 亮太 立命館大学, 経営学部, 教授 (00363416)
正木 響 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (30315527)
杉原 薫 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (60117950)
加藤 慶一郎 流通科学大学, 商学部, 教授 (60267862)
鎮目 雅人 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80432558)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 決済システム / 近代銀行業 / グローバル・ヒストリー |
研究実績の概要 |
2017年度は翌年の国際経済史会議に備えてプレカンファレンスを開催する事をメインとして取り組んだ。実際、2017年12月15日と16日に関西大学において、研究協力者でもあるLSEの石津先生、University of AmsterdamのFeenstra先生、Radboud UniversityのBochove先生にも御参加頂き、研究分担者と研究協力者全員でプレカンファレンスを開催して議論を深めた。そこで発表された報告内容並びにペーパーの内容について各々率直な議論を積み重ねることができた。 今年度に関しては研究集会はこの1回だけであったが、翌年8月の国際経済史会議の本番に向けて、各々が自らの研究により一層実証性を積み重ねてボストンに再び集まる事を確認した。国際経済史会議で発表した内容については、海外の多くの研究者にも読んで頂くためにも、出来る限り海外の出版社を通じて英語で発信したいと考えている。また研究分担者だけでなく、関連する海外の研究者にも声をかけ、幅広く決済システムの重層性と近代銀行業の関係性について議論を深められる論文集にしたいと考えている。これらの構想は未だ具体的な段階に進んでいないが、一緒にセッションを組織する石津先生やBochove先生とは話を進めていく方向性は確認している。研究分担者の間でも個別に方向性については相談しており、概ね了承を得ている。まずは国際経済史会議を成功裏に終わらせ、その上で論文集に話を進めていければと現段階では考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度のプレカンファレンスに当初参加して頂く予定であった海外の研究者の都合が急遽合わなくなり、その結果として翌年の国際経済史会議の前に議論する機会を逃す結果となった。もちろんペーパーだけは送ってもらえたので、当人は不在ながらも研究分担者と参加して頂けた研究協力者の間で議論することは出来た。研究代表者はそこでの議論を踏まえて参加してもらえなかった研究協力者に上記の石津先生を通じて話し合われたコメント等について伝えた。 幾つか想定外の問題があり、若干の停滞は余儀無くされたものの、何とか翌年の国際経済史に照準を合わせて取り組んでいく予定にしている。当初研究計画に合わせて充当させる予定であった研究協力者の旅費が余ったので、それらは翌年に繰り越しさせて頂き、研究協力者のボストンへの旅費に充当する手続きを行った。
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今後の研究の推進方策 |
プレカンファレンスで得られたコメントや知見について、研究代表者をはじめ研究分担者と研究協力者が各々持ち帰り、2018年8月にボストンで開催される予定の国際経済史会議において活かす様に努める。これからの半年間はこの点に集中することにしている。 その上で国際経済史会議の後に本科研の成果として論文集の刊行を考えている。できれば英語で刊行したいと考えており、研究協力者であり研究代表者と共に国際経済史会議でセッションを組織するLSEの石津先生やRadboud大学のBochove先生にも相談して具体化していこうと思案している。
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