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2019 年度 実績報告書

同族企業の企業統治類型と経営戦略の合理的選択に関する国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 16H03656
研究機関大阪市立大学

研究代表者

吉村 典久  大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (40263454)

研究分担者 柴田 明  日本大学, 商学部, 准教授 (10550098)
堀口 朋亨  国士舘大学, 経営学部, 准教授 (20568448)
曽根 秀一  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (70634575)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード企業統治 / コーポレートガバナンス / ドイツ企業 / 企業倫理
研究実績の概要

本年度は、コロナで一年延長となったこともあり、4名の代表・分担研究者の成果として、書籍1、書籍の執筆分担1,論文8、発表11と通常よりも多くの成果を出すことができた。特筆すべきなのは、全期間を通じた研究成果として吉村典久(研究代表者)編(2021)『ドイツ企業の統治と経営』中央経済社、を刊行することができたことである。ドイツ経営に関する研究は多くの研究蓄積がなされてきたが、ドイツ企業研究に関しては近年では研究成果の発表が少なくなっていた。特徴的な経営を行っているドイツ企業研究が進展していくことは、当該分野において一定の価値の創出がなされたといえよう。
本研究課題の申請時には、日欧の同族企業における企業統治の特質と経営戦略選択の関連性を明らかにすることを目的とすると明言している。さらに現状認識として、一般的に、多くの同族企業は、非上場の形態をとっていることが少なくなく、上場企業のように、経営者が短期間で十分な利潤をあげることができなかったとしても、いわゆる物言う株主から、掣肘を受けることはほぼないと指摘した。そして、現実は、同族企業の経営者は社会や地域の慣習に縛られ、さらにはステークホルダーに判断・行動の誤謬を監視されているというという仮説を基に調査・検証を行ったのである。最終報告となる『ドイツ企業の統治と経営』では、ドイツの中小企業から大企業までの経営と統治、さらには企業倫理を検証し、特に同族企業に関する検証では、現在まで取り上げられていなかったトピックスを現地でのヒアリング調査や新聞などのインタビュー記事を材料に、事例研究としてわが国で初めて紹介されたものが含まれている。
わが国で初めて紹介された事例をも含む研究成果は、基盤研究Bという比較的規模の大きな研究で求められている水準に達しているといえよう。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (21件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 1件、 招待講演 8件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 刃物産地の生き残り戦略:イギリス・シェフィールドとドイツ・ゾーリンゲンの事例2021

    • 著者名/発表者名
      上野恭裕・曽根秀一
    • 雑誌名

      関西大学社会学部紀要

      巻: 52(2) ページ: 93-114

  • [雑誌論文] ドイツにおけるミッテルシュタントの統治および経営にかんする研究:ペリンガー社を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一, 吉村典久
    • 雑誌名

      静岡文化芸術大学研究紀要

      巻: 21 ページ: 15-22

  • [雑誌論文] ドイツ同族企業のコーポレート・ガバナンス研究序説2021

    • 著者名/発表者名
      堀口朋亨
    • 雑誌名

      経営論叢

      巻: 10(2) ページ: 127-136

  • [雑誌論文] オルドヌンク倫理学と企業倫理実践―企業のルール形成・ルール啓蒙活動に焦点を当てて―2020

    • 著者名/発表者名
      柴田明
    • 雑誌名

      経営哲学

      巻: 17(2) ページ: 42-59

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 事業創造の観点から見た上場子会社の存在意義の再考 : 日本企業の発展と上場子会社のインキュベーション機能の関係を中心に2020

    • 著者名/発表者名
      吉村典久
    • 雑誌名

      東京株式懇話会會報

      巻: 823号 ページ: 138-152

  • [雑誌論文] ファミリービジネスにおける国際化戦略及び第二創業にかんする準備的研究:堂島酒醸造所の事例2019

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一
    • 雑誌名

      経済学論究

      巻: 73(3) ページ: 27-46

  • [雑誌論文] (調査報告)鈴与株式会社の地域に根差した存続戦略:経営陣へのインタビュー調査を中心に2019

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一, 吉村典久
    • 雑誌名

      和歌山大学 経済学部 Working Paper Series

      巻: 19-05 ページ: 1-12

  • [雑誌論文] 日本企業における経営者の解任:労働組合やミドルマネジメントが果たした、果たすべき役割2019

    • 著者名/発表者名
      吉村典久
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 710号 ページ: 53-63

  • [学会発表] 所有構造と経営者の属性の乖離2021

    • 著者名/発表者名
      吉村典久
    • 学会等名
      企業家研究フォーラム 2020年度春季研究会(ファミリービジネス学会と共催)
    • 招待講演
  • [学会発表] 創業家出身経営者の役割2021

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一・上野善久
    • 学会等名
      企業家研究フォーラム 2020年度春季研究会(ファミリービジネス学会と共催)
    • 招待講演
  • [学会発表] ドイツ同族企業のコーポレート・ガバナンスの一類型 -合資会社の活用事例を中心に2020

    • 著者名/発表者名
      吉村典久・堀口朋亨
    • 学会等名
      企業家研究フォーラム年次大会
  • [学会発表] オーダー・エシックスと企業倫理実践-企業のルール形成・ルール啓蒙活動から-2019

    • 著者名/発表者名
      柴田明
    • 学会等名
      経営哲学学会第36回全国大会
  • [学会発表] ファミリービジネスのガバナンスにおける創業家の正統性2019

    • 著者名/発表者名
      吉村典久
    • 学会等名
      組織学会 2020年度年次大会
    • 招待講演
  • [学会発表] ファミリービジネスのガバナンスにおける創業家の正統性:第3報告2019

    • 著者名/発表者名
      吉村典久
    • 学会等名
      ファミリービジネス学会 第12回全国大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 創業家出身経営者の正統性の源泉2019

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一・上野善久
    • 学会等名
      組織学会 2020年度年次大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 創業家出身経営者の正統性の源泉2019

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一・上野善久
    • 学会等名
      ファミリービジネス学会 第12回全国大会
    • 招待講演
  • [学会発表] Do institutional investors like local longevity companies?2019

    • 著者名/発表者名
      Mei Hua Liao・Hidekazu Sone
    • 学会等名
      IMIS2019
    • 国際学会
  • [学会発表] 地域に根差した欧州ファミリービジネスの存続戦略:オーストリア、ドイツ企業の事例から2019

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一
    • 学会等名
      ファミリービジネス研究所関西セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 老舗ファミリー企業の存続と衰退のメカニズム:技能系企業のビジネスシステム2019

    • 著者名/発表者名
      曽根秀一
    • 学会等名
      日本商業学会 関西部会
    • 招待講演
  • [図書] ドイツ企業の統治と経営2021

    • 著者名/発表者名
      吉村典久[編]
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      中央経済社
    • ISBN
      978-4502382413
  • [図書] 『はじめての経営学』2020

    • 著者名/発表者名
      日本大学商学部経営学科[編]
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      同文舘出版
    • ISBN
      978-4495390358

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公開日: 2021-12-27  

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