研究課題/領域番号 |
16H03663
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
大木 裕子 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (80350685)
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研究分担者 |
李 為 京都産業大学, 経営学部, 教授 (00454471)
古賀 広志 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20258312)
関 千里 愛知学院大学, 経営学部, 教授 (70434256)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | リーダーシップ / 組織の対応力 |
研究実績の概要 |
最終年度の研究として、これまでの研究成果を総括するために、経営を取り巻く環境変化を踏まえた補足調査を実施した。オープンイノベーションについて、特に中小企業のリーン組織やアジャイルなど迅速な変化対応力について研究を進めていった。とりわけ近年の著しいIT革命を背景に、AIやビッグデータによる変化予測など組織の対応力に対する処方箋は新しい局面を迎えている。しかし、組織の対応力とは、技術基盤に依拠するだけでなく、あくまでも組織としての能力が不可欠である。そこで、道具を使いこなす組織の総合力を踏まえ、限られた条件の中で未知なるものへ挑戦し、主体的に創造することで成果をもたらすチーム組織に着目した。 組織の対応力を「セルフ・マネジメント」の視点から捉えれば、例えばオーケストラの組織マネジメントからは、共創的関係によるハーモニーづくりの重要性が指摘される。そこでの指揮者のリーダーシップとは、自律的な組織をまとめ、ボトムアップの組織を作り、アンサンブルが崩壊してカオスと化してしまわないように見守ることでもある。人と人とをつなぎ、あらゆる視点をまとめる役で、決して独裁者ではない。大切なのは共創であり、主役はあくまでも現場の人々である。多様な専門性や視点を持つ人々が集まり、妥協や同調をせずに、才能や情熱を生かしながら共に取り組む協働的な問題解決を試行錯誤していく組織こそ、新たな関係性に基づく時代のイノベーティブな事業を展開し、持続的な競争優位を構築することができる。こうした事例研究を積み重ねることで、組織内外の全体最適を諮るプロデューサーの重要性が示唆される。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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