• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

監査報告書変革のあり方に関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03684
研究機関桃山学院大学

研究代表者

朴 大栄  桃山学院大学, 経営学部, 教授 (80157114)

研究分担者 異島 須賀子  久留米大学, 商学部, 教授 (20336069)
松本 祥尚  関西大学, 会計研究科, 教授 (30219521)
小澤 義昭  桃山学院大学, 経営学部, 教授 (40570205)
井上 善弘  香川大学, 経済学部, 教授 (60253259)
深井 忠  慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (30400211)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード監査報告書 / Key Audit Matters / Critical Audit Matters / 情報提供機能 / 意見表明機能 / 二重責任の原則 / 長文式監査報告書
研究実績の概要

「監査基準の改訂に関する意見書」(2018年公表)により、日本においてもKAM導入が決定された。米国においても、英国・欧州に遅れたものの、PCAOB監査基準が適用される一部企業に対しては2019年6月期の監査からKAM相当のCAMが適用されることとなっている。
本研究課題は、監査報告書の長文化におけるKAMを取り上げ、海外のKAM適用の実態を調査するとともに、実験研究により日本におけるKAMのあり方を明らかにすることである。
研究目的を達成するため、2017年度には、AICPA、PCAOBをはじめ、KPMGとPwCといった2大会計事務所を訪問しインタビュー調査を実行した。2018年度には、米国での調査結果をもとに、IAASBが定める国際監査基準(ISA)を採用しているシンガポールを取り上げ、シンガポール勅許会計士協会(ISCA)、PwCシンガポール事務所及び日系会計事務所等においてインタビュー調査を行った。
帰国後は、KAMで先行するオーストラリア監査報告書の実態調査を行うとともに、実験研究の一環として、KAM記載側である会計士に対し、日本公認会計士協会近畿会の協力のもとでWEBベースでのアンケート調査を行なった。実験研究においては、わが国に導入されるKAMを記載する側である監査人が、想定利用者に対してどのように利用して欲しいと考えているか、またその意思決定が改善されると期待しているか等についてのアンケート調査を中心として行なった。
これらインタビュー調査、実験研究等を通して、監査報告書の改訂の背景、実務に与えるインパクトを理解することができ、その結果に基づき、今後の我が国の監査報告書に関する新たな基準の適用、KAM導入にともなう日本企業および監査事務所に与える影響の考察を行うことができた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (13件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] KAMと監査報告書2019

    • 著者名/発表者名
      朴 大栄
    • 雑誌名

      桃山学院大学総合研究所紀要

      巻: 45 ページ: 印刷中

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] アメリカにおける会計専門教育への取り組みの現状と我が国の課題2019

    • 著者名/発表者名
      小澤 義昭
    • 雑誌名

      桃山学院大学環太平洋圏経営研究

      巻: 20 ページ: 55~71

  • [雑誌論文] 内部統制監査の実効性を確保するための方策2019

    • 著者名/発表者名
      井上 善弘
    • 雑誌名

      現代監査

      巻: 29 ページ: 77~86

  • [雑誌論文] 公正処理基準に思う2019

    • 著者名/発表者名
      深井 忠
    • 雑誌名

      産業経理

      巻: 79 ページ: 15~26

  • [雑誌論文] 開示情報の拡張に対する多様な監査枠組みに対する各国の概要:国際基準2019

    • 著者名/発表者名
      異島須賀子
    • 雑誌名

      監査・証明業務の多様性に関する研究

      巻: - ページ: 9~20

  • [雑誌論文] 実態調査に基づく監査・証明業務の概要:特定の財務諸表項目に対する監査・証明業務2019

    • 著者名/発表者名
      異島須賀子・小澤義昭
    • 雑誌名

      監査・証明業務の多様性に関する研究

      巻: - ページ: 246~263

  • [雑誌論文] 統制リスクと監査事務所の規模との関係2019

    • 著者名/発表者名
      異島須賀子
    • 雑誌名

      産業経理

      巻: 79 ページ: 印刷中

  • [雑誌論文] 監査報告書変革の課題-KAM導入に向けて2018

    • 著者名/発表者名
      朴 大栄
    • 雑誌名

      桃山学院大学総合研究所紀要

      巻: 44 ページ: 23~39

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 監査報告書の考え方―オピニオン・レポート vs. インフォメーション・レポート―2018

    • 著者名/発表者名
      松本 祥尚
    • 雑誌名

      証券アナリストジャーナル

      巻: 56 ページ: 6~15

  • [雑誌論文] 全社的な内部統制に関する一考察2018

    • 著者名/発表者名
      井上善弘
    • 雑誌名

      産業経理

      巻: 78 ページ: 47~55

  • [雑誌論文] KAMは何をもたらすのか:情報特性を踏まえた導入時の課題2018

    • 著者名/発表者名
      井上善弘
    • 雑誌名

      企業会計

      巻: 70 ページ: 18~26

  • [雑誌論文] 非財務情報の開示 : 自己創設無形資産を中心として2018

    • 著者名/発表者名
      深井 忠
    • 雑誌名

      三田商学研究

      巻: 61 ページ: 77~91

  • [雑誌論文] KAMは監査報告書の情報有用性に貢献するか2018

    • 著者名/発表者名
      深井 忠
    • 雑誌名

      企業会計

      巻: 70 ページ: 54~61

  • [学会発表] 監査の品質に関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      町田祥弘・小澤義昭
    • 学会等名
      日本監査研究学会
  • [学会発表] 内部統制監査再考2018

    • 著者名/発表者名
      井上善弘
    • 学会等名
      日本監査研究学会
  • [学会発表] 統制リスクと監査事務所の規模2018

    • 著者名/発表者名
      異島須賀子
    • 学会等名
      日本会計研究学会
  • [図書] 監査・証明業務の多様性に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      松本祥尚・小澤義昭・異島須賀子
    • 総ページ数
      385
    • 出版者
      日本公認会計士協会出版局
    • ISBN
      978-4-904901-87-8

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi