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2016 年度 実績報告書

多重的社会問題の分析と解決を日本から国際発信する総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03687
研究機関東京大学

研究代表者

赤川 学  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10273062)

研究分担者 山本 功  淑徳大学, コミュニティ政策学部, 教授 (10337694)
佐藤 哲彦  関西学院大学, 社会学部, 教授 (20295116)
梅田 直美  奈良県立大学, 地域創造学部, 講師 (60618875)
中河 伸俊  関西大学, 総合情報学部, 教授 (70164142)
木戸 功  札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (80298182)
苫米地 伸  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80466911)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード構築主義 / 社会問題 / 国際発信
研究実績の概要

研究代表者、研究分担者、連携研究者全員が一堂に会するインテンシブな研究会を2016年8月ならびに翌年3月、2回開催した。
第1回目は8月3日に東京で、研究代表者、分担者による今後の報告構想を提示した。第2回目は2017年3月6日に大阪で、研究分担者である中河伸俊氏による報告ならびにこれに対するコメントを一般研究者に開放する形で行った。
研究代表者は、個別の事例研究やフィールド調査、資料収集を通して、構築主義に基づく分析を引き続き展開するとともに、その精緻化・統合を試みた。また、国内の研究大会のシンポジウムで報告するとともに、構築主義に関する論文を2本執筆した(2017年度中に刊行決定)。さらに少子化に関する著書『これが答えだ!少子化問題』を2017年2月に刊行した。
また研究分担者は、日本語で書かれた既存業績を英語に翻訳・再構成して、国際学会で発表できる環境を整えた。共同分担者のうち4名は国際学会での報告もしくは出席を行った。
研究組織については、研究代表者の赤川が関東・北海道地区を統括した。研究分担者として山本功(淑徳大学教授)、苫米地伸(東京学芸大学准教授)、木戸功(札幌学院大学准教授)、佐藤雅浩(小樽商科大学准教授)がメンバーとなった。関西地区を統括するのは研究分担者の中河伸俊(関西大学教授)であり、研究分担者の佐藤哲彦(関西学院大学教授)、梅田直美(奈良県立大学講師)、連携研究者として工藤宏司(大阪府立大学准教授)がメンバーとなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本プロジェクトが目的とする既存研究業績の英語発信に関しては、研究代表者・分担者が国際学会への出席を行うとともに、翌年度セッション報告を行うべく下交渉を行った。
またそれぞれの研究分担者が、学会報告、論文投稿を行うために英語論文を執筆する準備を行った。また英語論文を執筆するためには、日本語での論文発表も強化する必要がある。研究代表者を中心として、著書、論文の公刊を積極的に行っている。

今後の研究の推進方策

今年度も、研究代表者、研究分担者ともに国際学会(アメリカ社会問題学会)などで報告を行い、その結果をフィードバックしつつ、論文投稿することを目指す。また7月にアメリカの構築主義を代表するジョエル・ベスト氏を招請し、講演会・研究会を行うとともに、日本の構築主義の国際発信に関してアドバイスを頂く。また研究業績の国内発信・広報に関しても、さらなる充実を図る。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 都道府県別の居住地域体感治安と犯罪不安の分析 -人口あたり刑法犯認知件数の効果に注目して-2017

    • 著者名/発表者名
      山本功
    • 雑誌名

      『政策と調査』(埼玉大学社会調査センター)

      巻: 12 ページ: 53-62

  • [雑誌論文] (特集 孤立化する社会)児童虐待と『母親の孤立』の問題化-歴史的視点から2017

    • 著者名/発表者名
      梅田直美
    • 雑誌名

      『青少年問題』

      巻: 第665号 ページ: 18-25

  • [雑誌論文] 談話標識としての笑いと『お笑い』―フレーム分析実用のための試行的検討-2016

    • 著者名/発表者名
      中河伸俊
    • 雑誌名

      同志社社会学研究

      巻: 20号 ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 地域防犯事業が体感治安と犯罪不安に及ぼす効果の研究 -千葉県コンビニ防犯ボックスモデル事業を事例として-2016

    • 著者名/発表者名
      山本功・島田貴仁
    • 雑誌名

      犯罪社会学研究(日本犯罪社会学会)

      巻: 41 ページ: 80-97

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 移住とライフコース: 動機を語ることを通したライフコースの構築2016

    • 著者名/発表者名
      木戸功
    • 雑誌名

      『人文学会紀要』(札幌学院大学)

      巻: 100号 ページ: 63-81

  • [雑誌論文] 戦後日本における『母子密着』言説の形成過程の一局面-団地家族に関する新聞記事の分析を通じて-2016

    • 著者名/発表者名
      梅田直美
    • 雑誌名

      『奈良県立大学研究季報』

      巻: 第27巻第1号 ページ: 1-39

  • [雑誌論文] NFRJと質的研究:質的データの収集と分析および公開に向けて2016

    • 著者名/発表者名
      木戸功
    • 雑誌名

      『家族社会学研究』

      巻: 28(2) ページ: 218-223

    • 査読あり
  • [学会発表] 「善い社会」イメージの多様性とその規定因: QCAによる分析2016

    • 著者名/発表者名
      赤川学
    • 学会等名
      第89回日本社会学会大会(福岡県福岡市)
    • 発表場所
      九州大学(北海道江別市)
    • 年月日
      2016-10-08
  • [学会発表] 構築された性から構築する性へ2016

    • 著者名/発表者名
      赤川学
    • 学会等名
      日本社会学理論学会
    • 発表場所
      神戸学院大学(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2016-09-04
    • 招待講演
  • [学会発表] 犯罪認知件数と体感治安・犯罪不安 -47都道府県の分析-2016

    • 著者名/発表者名
      山本功
    • 学会等名
      日本行動計量学会第44回大会
    • 発表場所
      札幌学院大学(北海道江別市)
    • 年月日
      2016-09-02
  • [学会発表] ライフコースの構築と動機を語ること:移住者へのインタビューを通して2016

    • 著者名/発表者名
      木戸功
    • 学会等名
      家族問題研究学会大会
    • 発表場所
      日本女子大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-07-30
  • [図書] これが答えだ!少子化問題2017

    • 著者名/発表者名
      赤川学
    • 総ページ数
      196
    • 出版者
      筑摩書房
  • [図書] (OMUPブックレットNo.59)自由と人権-社会問題の歴史からみる2017

    • 著者名/発表者名
      林尚之・梅田直美
    • 総ページ数
      82
    • 出版者
      大阪公立大学共同出版会
  • [図書] 「一般市民のストーカーに関する知識と相談意向」『ストーカー事案の被害実態等に関する調査研究報告書』2017

    • 著者名/発表者名
      山本功
    • 総ページ数
      416(87-106)
    • 出版者
      日工組社会安全研究財団
  • [図書] 「地域社会とのつながりと自殺許容」『共生社会の創出をめざして』(淑徳大学創立50周年記念論集刊行委員会編)2016

    • 著者名/発表者名
      山本功
    • 総ページ数
      443(285-300)
    • 出版者
      学文社
  • [図書] 「企業の高齢者雇用への考えと60歳以上従業員の『生きがい』感との関係」『平成27年度金属工作機械製造業高齢者雇用推進事業報告書』2016

    • 著者名/発表者名
      苫米地伸
    • 総ページ数
      292(14-24)
    • 出版者
      金属工作機械製造業高齢者雇用推進委員会

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公開日: 2018-01-16  

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