研究課題/領域番号 |
16H03705
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
藤吉 圭二 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (70309532)
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研究分担者 |
磯村 和人 中央大学, その他の研究科, 教授 (60241733)
岡田 順太 白鴎大学, 法学部, 教授 (20382690)
横大道 聡 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 准教授 (40452924)
安倍 尚紀 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 講師 (90401710)
阿部 哲 長崎大学, 多文化社会学部, 戦略職員 (90732660)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | アーカイブズ / コミュニティアーカイブズ / ナショナルアーカイブズ / 地域アーカイブズ / NPO・NGO / GLBT |
研究実績の概要 |
当初の計画通り2016年度から研究チームのメンバーで手分けして各国のアーカイブズ状況の調査を実施した。(1)アメリカ合衆国のサンフランシスコGLBT歴史博物館(GLBT History Museum)およびその運営にあたっているGLBT歴史協会(GLBT Historical Society)を訪問し、持続的な運営を可能としている背景などについて聴取り調査を実施した。(2)台湾の少数民族に伝わる伝統工芸を収集し、それを次世代に伝えるプロジェクトに関し、国内外の研究者に対して予備的な調査を実施した。(3)マレーシアの国立公文書館を訪問し、国教としてのイスラム教の影響も加味しつつ国家のアイデンティティ統合を中心に国レベルの公文書館の昨日について調査を実施した。(4)イランの環境NGOを訪問し、環境問題をめぐる言説において科学的な知の枠組みと宗教上の伝統的な自然観とがどのように拮抗しているか、またそれが自然保護政策にどのような影響を与えているかについて調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2016年度は一部予定していた調査(アメリカのアーカイブズ管理法制度の専門家であるワシントン大学の研究者)を先方の都合により先送りしたが、それ以外の部分については予定どおり調査を実施でき、調査地によっては予定外の研究協力者を得ることもできたため、全体としてはおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
研究チーム各メンバーの研究課題をひきつづき推進し、その成果を集約する研究会を内部実施する一方、「市民社会におけるアーカイブズのあり方」のひとつのモデルと位置づけられるサンフランシスコGLBT歴史博物館の関係者を2018年度において招聘してアーカイブズをテーマとするシンポジウムを実施すべく、関係者との折衝を実施し、必要に応じて打ち合わせを兼ねた再度の訪問調査を実施する。
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