当初の研究実施計画のとおり、3年目の研究活動として1度の現地調査と10回の定例研究会、共同研究者各々の学会報告を実施した。さらに上まわる成果として、2-3月に現地調査を実施した。 総勢12名からなる共同研究グループ(研究代表者1名、連携研究者5名、研究協力者6名)の研究者が役割分担しかつ連携して現地調査に臨んだ。第5回目の8-9月調査は、久米島町の総務課と各区長に聞き取り、南城市のまちづくり推進課と調査報告について協議及び各自治会に聞き取り、沖縄市の自治会および郷友会に聞き取り、八重瀬町の総務課及び地域関連団体に聞き取り、糸満市の市民生活環境課ほか関連部課及び自治連絡員等に聞き取り、豊見城市文化課で情報交換、那覇市のまちづくり協働推進課と自治会に聞き取りを実施した。 定例研究会では、全メンバーが成果を共有できるよう共同研究者が実施した現地調査内容を報告することにつとめた。本科研の成果を学術書として出版すべく研究会での議論も活発におこなわれた。かような共同研究を促進する体制が効果的にはたらき、当初の研究実施計画以上の成果として実施した第6回目の2-3月調査は、恩納村の地域関連団体に聞き取り、八重瀬町の地域関連団体に聞き取り、那覇市の本庁・真和志・首里・小禄地区の自治会および地域関連団体に聞き取りを実施した。 共同研究メンバーの発信も多く、沖縄文化協会での研究発表、日本社会学会での研究発表に加えて、現地調査に協力いただいた住民の生活向上にフィードバックできるよう当該の自治会長会連合会や役所役場にアウトラインの研究報告をおこなった。
|