研究課題/領域番号 |
16H03708
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
佐藤 寛 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 上席主任調査研究員 (50403613)
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研究分担者 |
佐野 麻由子 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (00585416)
坂本 真理子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (70285237)
辰己 佳寿子 福岡大学, 経済学部, 教授 (80379924)
浜本 篤史 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (80457928)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 開発援助 / 高度成長 / 開発社会学 |
研究実績の概要 |
三カ年計画の初年度に当たる本年度は国際開発学会の開催時などを捉えて都合4回の研究を開催した。第1回は5月1日に東京で開催し、本科研の共通認識を整えた。とりわけ「開発社会学四つの視点」を最終報告で共有することを確認した。 第2回は、国際開発学会に多くのメンバーが参集する機会を利用して6月12日に名古屋で開催した。この際、インドにおける日本の開発援助プロジェクトを社会学的な視点から博士論文にした西谷内博美氏を講師に招いて同氏の著書『開発援助の介入論―インドの河川浄化政策に見る国境と文化を越える困難』を題材に意見交換を行なった。 第3回の研究会はやはり国際開発学会の全国大会を利用して11月25日に広島で開催した。ここでは、生活改善運動を研究している伊藤ゆう子氏、日本の地域おこしを研究している笹川貴吏子氏を講師として招き、開発介入の社会学的な分析方法について議論した。 第4回は、研究代表者の所属するアジア経済研究所で2月23日に開催したが、この前日には一橋大学の町村敬史氏が主宰する「戦後日本のダム」研究会との合同研究会を行い、本科研研究との共通点などを確認することが出来た。 これらの研究会を通して、ダム・炭鉱・農村開発・保健衛生の四つの分野が相互に連関するエポックメーキングな事象の特定もある程度進んできたので、これらの四分野がどのような相互関係・影響-非影響関係にあったのかについての検討を今年度以降は主眼としていきたい。なお研究会メンバーが中心になって昨年度刊行した『開発社会学を学ぶための60冊』については、これをどのように活用するべきかについての議論も進めている
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各メンバーの担当領域が明確になっており、適宜情報交換を行ないつつ各自の研究テーマを深めている。
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今後の研究の推進方策 |
2年度目にあたる本年度は、可能であればアジアの開発社会学を俯瞰するような、横並び調査を実施して、最終年度のセミナーの準備を進めたい。
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