研究課題/領域番号 |
16H03712
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
白澤 政和 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20094477)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 介護支援専門員 / 相談支援専門員 / ソーシャルワーク・ケアマネジメント |
研究実績の概要 |
1年目の調査から、ソーシャルワーク資格者がソーシャルワーク・ケアマネジメントを実施しているという仮説は検証されず、ソーシャルワーク養成教育に対する課題が残った。また、ケアマネジャーと管理者の間でケアプランを巡って葛藤があり、独立型の介護支援専門員において葛藤が有意に少ないことを明らかにした。 1年目と2年目の調査を合わせ、家族介護者の離職に関する分析を介護者、要介護者、介護支援専門員を説明変数として行ったが、離職と非離職を判別する要因として、介護期間、介護者年齢、介護支援専門員に対する満足感が有意に関係していることが明らかになった。 3年目の相談支援専門員を対象とした調査の目的は相談支援専門員がソーシャルワーク・ケアマネジメントをどの程度担っているか、意思決定支援をどの程度実施できているかを明らかにすることであった。この調査結果について現在分析中であるが、ソーシャルワーク・ケアマネジメントの実施度と重要度40項目については4段階尺度で尋ねたが、実施度は2点台から3点台のばらつきがみられ、重要度はすべて3点台でおしなべて高い結果になった。一方、障害者に対する意思決定支援については39項目の実施度と重要度を尋ねているが、ここでも重要度はすべて3点台と高いが、実施度は1点台から3点台と幅があり、意思決定を支援できている部分とできていない部分が存在することが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度実施予定であった相談支援専門員の利用者調査(1180票)は、新型コロナウイルスの感染が広がったため、調査票の印刷までしたものの調査ができなかった。この調査は相談支援専門員から利用者に手渡しすることになっており、感染のリスクがあるためにやむなく中止とした。今年度に実施予定であるが、感染が収束している時期を待ちたいと考えている。そのため、先に初年度から3年度までに実施した調査結果を深めておき、調査終了後に速やかに全体のまとめに入りたい。
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今後の研究の推進方策 |
相談支援専門員から回答を得た1,174票をもとに、障害者を対象とする郵送調査を実施し、一昨年度の調査結果とマッチングし、ソーシャルワーク・ケアマネジメントと意思決定支援についての障害者の被支援度と希望度についての構造および関連要因を明らかにする。 これら以外に、最終年のため、全体をまとめることにする。そのため、まずは、介護支援専門員および利用者についての調査結果、相談支援専門員および利用者についての調査結果を報告書としてまとめる。さらに、①介護者の介護離職に対して介護支援専門員の支援を含めたどのような要因が影響しているかについての論文、②介護支援専門員のソーシャルワーク・ケアマネジメントの実施度に関連する介護支援専門員、居宅介護支援事業所、利用者の属性による違いについての論文、③ソーシャルワーク・ケアマネジメントの介護支援専門員の実施度と利用者側での被支援度の関係の分析、④障害者の意思決定支援に相談支援専門員等の要因の影響についての論文、⑤相談支援専門員のソーシャルワーク・ケアマネジメントの実施度に関連する介護支援専門員、居宅介護支援事業所、利用者の属性による違いについての論文、⑥ソーシャルワーク・ケアマネジメントの相談支援専門員の実施度と利用者の被支援度の関係の分析、⑦介護支援専門員と相談支援専門員でのソーシャルワーク・ケアマネジメントの共通点と相違点の整理、でもって研究を推進していく。
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