研究課題/領域番号 |
16H03717
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
北川 清一 明治学院大学, 社会学部, 教授 (50128849)
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研究分担者 |
耕田 昭子 明治学院大学, 社会学部, 助手 (20772578)
栗山 隆 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (40316344)
村田 典子 流通経済大学, 社会学部, 教授 (40326799)
石垣 文 広島大学, 工学研究科, 助教 (60508349)
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研究協力者 |
中瀬 陽一
髙田 祐介
矢崎 一彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | グループワーク / 施設養護 / 生活型児童福祉施設 / 児童養護施設 / ソーシャルワーク組織 / 家族支援 |
研究成果の概要 |
わが国の家族は液状化状態にあると指摘されいる。しかし、そのための対応はいずれも機能不全状態にあり、深刻さを増す子どもの問題は喫緊の課題となっている。そこで、本研究では、社会的養護の中核的機能を担ってきた児童養護施設に焦点化し、子育て支援(家族支援)と子育ち支援(子どもの自立支援)のあり方を提起した。 本研究は、当該領域の主要な研究課題となっている「施設の小規模化」「施設の家庭的養育化」と異なる視点から立論した点に特徴がある。具体的には、児童養護施設のソーシャルワーク組織化、施設養護のソーシャルワー化を図る方略を、施設ごとに作成される「事業計画書」の形で取りまとめ実務への汎化を試みた。
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自由記述の分野 |
ソーシャルワーク
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、児童養護施設における実践環境の改変について、これを所与の制度的枠組みからの提起でなく、対象の射程と分析視点をソーシャルワークに求めて論じる点に独創性を求めた。非社会福祉学研究の視点から支援論を展開する施設養育論は、ソーシャルワークに依拠する実践理論生成に影響を及ぼす「アイデンティティ」の喪失に拍車をかけている事態を検証した。児童養護施設での暮らしの基本単位となる「グループ」を支援ツールとして活用するソーシャルワークとしての思考的枠組みを取り込んだ施設養護の理論生成とその汎化を図る研究は、当該領域に欠ける「ソーシャルワーク専門職アイデンティティ」の定立にも貢献できると考える。
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