研究課題
Ⅰ 地域包括ケアシステム運営における社会的ケアのアウトカム評価のツールの活用法・インパクトの検討2自治体と協働してアウトカム指標の構造化をすすめた。要介護高齢者の実態調査へのASCOT項目の導入、調査結果データの提供について了解をえた。実務者とASCOTの臨床活用法の研究会を継続開催し、成果を冊子「ASCOT活用事例集--『生活の質』からケア・支援・サービスを考える:社会的ケア関連QOLの測定」にまとめた。 社会福祉法人と協働して7事業所でASCOTによる利用者評価を実施し、法人にフィードバックした。法人は、組織的なケアの質管理における日本語版ASCOTの導入の意義を確認し、2020年度以降は、高齢、障害、生活困窮、相談支援事業所など、多分野横断な事業所において全面的にASCOTの導入を進めることが、組織の方針として決定された。Ⅱ 社会的ケア関連QOLによる社会的ケアのアウトカム評価尺度の開発統計的検証により科学的妥当性が担保された日本語版ASCOT(利用者向け自記式)とそのスコアリングのアルゴリズムを日本で初めて開発した(Shiroiwa et al. 2019, Nakamura-Thomas et.al. 2019)。今後の課題として日本語版ASCOTの簡易イラスト版、電子タブレット版の開発を確認し、2020年度以降の新規の科研費の研究計画内容に反映させた。医療経済評価の国際動向を把握し、医療介護保健福祉を横断する統合的QOL尺度開発の国際プロジェクト (E-QALY ; 2017-)への日本チームとしての参画承諾を得た。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
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