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2016 年度 実績報告書

テレビゲームにおける暴力シーンの影響を避ける適切なレーティングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03727
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

坂元 章  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (00205759)

研究分担者 渋谷 明子  創価大学, 文学部, 准教授 (10635288)
笠原 章子 (七海陽)  相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (50410494)
松尾 由美  関東短期大学, その他部局等, 講師 (50711628)
田島 祥  東海大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60589480)
佐々木 輝美  獨協大学, 外国語学部, 教授 (70235258)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード社会心理学 / ゲーム / 暴力 / コンテンツ・レーティング / 青少年保護
研究実績の概要

平成28年度は、3歳から18歳までの子どもを持つ保護者を対象に、ゲームのレーティングに対する知識や意識、また、ゲーム利用に関連した家庭でのルールについて尋ねるWeb調査を実施した。なお、この調査の項目には、6年前に実施した保護者調査と同一の項目が含まれており、6年前の調査結果を踏まえながら、現在のゲーム利用に関する家庭内での実態を確認することとした。
結果として、6年前と同様に、保護者は子どもがゲーム利用することによって問題が生じる可能性に不安を感じているものの、そうしたリスクを回避する具体的な方策を知らない、あるいは、とっていない家庭が多いことが示された。
ゲーム利用に関するルールでは、利用時間を制限するルールがある家庭が多い一方で、暴力的内容があるゲームで遊ばせないなどゲーム内容によって利用を制限するルールのない家庭が多かった。また、ゲーム内に含まれる青少年に不適切な描写を消費者に知らせるレーティングについては、そうしたレーティングを見たことがないなど、保護者がそれを認知している割合は低かった。ゲームに対する意識の点では、暴力や性、反社会的な内容などの描写に対しては、年齢が下の子どもを持つ保護者ほどそれを含むゲームで遊ばせたくないと考えていた。
また、オンラインゲーム上での他のゲームユーザーとの交流等に関連したルールやセキュリティ設定については、ルールを設けていない、あるいは、セキュリティ設定をしていない家庭が半数近くある一方で、知らないゲームユーザーとオンラインゲーム上で交流できるゲームでは遊ばせたくないとする保護者が多かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた調査を実施しており、概ね計画通りに推進していると判断できる。

今後の研究の推進方策

保護者を対象にしたWeb調査の結果を踏まえ、子どものゲームやレーティングに関する意識や知識、ゲーム利用による影響を検討するため、子どもを対象とした縦断調査を平成29年度から30年度にわたって実施する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] Media Violence and Other Aggression Risk Factors in Seven Nations2017

    • 著者名/発表者名
      Craig A. Anderson, Kanae Suzuki, Edward L. Swing, Christopher L. Groves, Douglas A. Gentile, Sara Prot, Chun Pan Lam, Chun Pan Lam, Akira Sakamoto, Yukiko Horiuchi, Barbara Krahé, Margareta Jelic, Wei Liuqing, Roxana Toma, Wayne A. Warburton, Xue-Min Zhang, Sachi Tajima, Feng Qing, Poesis Petrescu
    • 雑誌名

      Personality and Social Psychology Bulletin

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1177/0146167217703064

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] テレビゲーム利用による攻撃性・規範意識への影響―中学生の縦断調査データに対するレーティング区分ごとの分析―2016

    • 著者名/発表者名
      堀内由樹子・田島祥・鈴木佳苗・渋谷明子・坂元章
    • 雑誌名

      デジタルゲーム学研究

      巻: 9 ページ: 13-24

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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