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2018 年度 実績報告書

テレビゲームにおける暴力シーンの影響を避ける適切なレーティングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03727
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

坂元 章  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (00205759)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードデジタルゲーム / 攻撃性 / 依存傾向 / 保護者介入 / レーティング
研究実績の概要

レーティングの活用や家庭でのゲームの利用に関するしつけがテレビゲームの悪影響を避けるかどうかを検討するために、2017~18年度にかけて、対象者が異なる2つの2波縦断調査を実施した。2018年度はこれらの縦断調査の2波目調査を実施し、1波データと合わせた分析を行った。
3歳~小学校3年生の保護者を対象としたWeb調査では、1・2時点ともに最近1カ月の間に子どもがデジタルゲームをプレイしていると回答した500名を分析の対象とした。その結果、レーティング確認行動が攻撃性を低める可能性が示唆されたが、依存や「子どもの強さと困難さアンケート」で測定された子どもの適応には有意な影響は見られなかった。また、ゲームで遊ぶ時間や内容を制限する制限的介入が攻撃性やいくつかの子どもの適応を高める可能性が示された。
小4以降の小学生、中学生、高校生に対する質問紙調査では、3444名の回答を得た。攻撃性と暴力に対する規範意識により測定される攻撃的傾向、さらに依存傾向について、レーティング別の遊んだゲーム本数、ゲーム利用時間やゲーム内の交流経験の影響を検討した。攻撃的傾向については、小学生では全年齢向けのソフトで遊ぶほど規範意識の一部が下がる結果が見られた。また、小、中学生でゲームの利用時間が長いほど攻撃的傾向のいくつかを高める可能性が示される一方で、高校生では他プレイヤーに暴力的行為をほめられるほど規範意識が低下する可能性が示された。依存傾向については、全体として利用時間が長く、また、交流経験が多いほど依存傾向が強くなるという影響がみられた。親の介入行動の高群、低群の比較したところ、高校生では使用制限介入高群で暴力をほめられた経験による攻撃的傾向への効果は見られなかった。小学生では使用制限介入やセキュリティ設定低群で交流経験による依存傾向を高める効果が見られた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 子どものゲーム利用に対する保護者の介入行動の実態調査: 2011 年と 2017 年調査の比較2018

    • 著者名/発表者名
      堀内由樹子・田島祥,・松尾由美・寺本水羽・鄭シュ(女偏に朱)・倉津美紗子・鈴木佳苗・渋谷明子・坂元章
    • 雑誌名

      シミュレーション & ゲーミング

      巻: 28 ページ: 24-32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ゲームをきっかけとした他者との交流に対する保護者の態度と属性との関連2018

    • 著者名/発表者名
      田島祥・堀内由樹子・寺本水羽・松尾由美・倉津美紗子・鄭シュ(女偏に朱)・坂元章
    • 雑誌名

      シミュレーション & ゲーミング

      巻: 28 ページ: 33-42

    • 査読あり
  • [学会発表] 子どものデジタルゲーム利用と適応 ―3 歳から小学校 3 年生を対象とした web 保護者調査―2018

    • 著者名/発表者名
      寺本水羽・松尾由美・田島 祥・堀内由樹子・鄭 シュ(女偏に朱)・坂元章
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会
  • [学会発表] 子どものデジタルゲーム利用に対する保護者の意識、介入行動(8)―レーティングの確認有無と子どもの適応―2018

    • 著者名/発表者名
      鄭シュ(女偏に朱)・倉津美紗子・堀内由樹子・寺本水羽・松尾由美・田島祥・坂元章
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会
  • [学会発表] 保護者評定によるデジタルゲーム依存尺度の作成2018

    • 著者名/発表者名
      松尾由美・堀内由樹子・寺本水羽・田島祥・鄭シュ(女偏に朱)・坂元章
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会

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公開日: 2019-12-27  

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