• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

感情障害へのコンパッションフォーカストセラピーの治療マニュアルの作成と効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 16H03739
研究機関東京成徳大学

研究代表者

石村 郁夫  東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (60551679)

研究分担者 野村 俊明  日本医科大学, 医学部, 教授 (30339759)
川崎 直樹  日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (90453290)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードコンパッション・フォーカスト・セラピー / セルフ・コンパッション / 慈悲 / マインドフルネス / 思いやり恐怖 / 治療マニュアルの開発 / 臨床試験 / ランダム化比較試験
研究実績の概要

平成30年度は、(1)集団CFTの臨床試験を実施し、その有効性を検証し、(2)個別CFT及び集団CFTの治療マニュアル及びワークブック集を出版することを目的であった。
(1)研究6:臨床群に対する集団CFTの臨床試験(平成30年4月~12月)
研究概要:精神科に通院中の患者を対象に集団CFTの臨床試験を実施し、その有効性を検証することを目的とした。参加者は主治医の許可のもとで本人が同意を示した者とした。集団CFTプログラムは、隔週で8回のセッション(1回のセッションは90分)で実施され、3ヶ月間に渡った。プログラムの内容としては、古い脳と新しい脳、感情制御の三つのシステム、コンパッションの定義とアセスメント、マインドフルネス、スージング・リズム・ブリージング、安全な場所にいるイメージ、ケース・フォーミュレーション、慈悲の自己イメージと他者イメージ、慈悲の流れ、思いやり恐怖のアセスメント、思いやり恐怖のメリット・デメリット、慈悲の代替思考、慈悲の手紙、慈悲の行動活性化、慈悲の瞑想等であった。評価方法は、介入前後にCompassionを測定し、各回の実施前にK6抑うつ尺度を用いた。医療機関におけるプログラム実施であったために、主治医による治療方針に従った。そのため、プログラム実施期間中に12名のエントリーであり、そのうちの6名が3ヶ月のプログラムを完遂した。K6抑うつ尺度の得点は、参加者の生活状況に多少の変動は見受けられるものの、軽快する傾向にあった。全体のプログラムを通して、思いやり恐怖が軽減し、各参加者の状況に応じて、(自分や他者に対する、あるいは他者からの)コンパッションが高まることが示された。
(2)研究7では、これまで実施した個別CFT及び集団CFTの様子を踏まえて、CFTの治療マニュアル及びワークブック集の出版準備を行った(~平成31年3月)

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 随想 コンパッション・フォーカスト・セラピーのトレーニングを受けて2019

    • 著者名/発表者名
      石村郁夫
    • 雑誌名

      心と社会(日本精神衛生学会)

      巻: 175 ページ: -

  • [雑誌論文] Review of Books Abroad (Deborah Lee : The Compassionate-Mind Guide to Recovering from Trauma and PTSD : Using compassion-focused therapy to overcome flashbacks, shame, guilt, and fear)2018

    • 著者名/発表者名
      石村郁夫
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 44 ページ: -

  • [図書] トラウマへのセルフ・コンパッション2018

    • 著者名/発表者名
      石村郁夫・野村俊明
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      金剛出版
    • ISBN
      978-4-7724-1670-2

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi