• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

認知行動療法の質保証に向けたコア・コンピテンスの解明と教育研修プログラムの精緻化

研究課題

研究課題/領域番号 16H03742
研究機関早稲田大学

研究代表者

鈴木 伸一  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00326414)

研究分担者 小関 俊祐  桜美林大学, 心理・教育学系, 講師 (30583174)
伊藤 大輔  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20631089)
小川 祐子  早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (60803369)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード認知行動療法 / コンピテンス / 教育研修
研究実績の概要

本研究は、認知行動療法の実践家に必要とされるコア・コンピテンスを解明するとともに、コア・コンピテンスを育成するための教育研修内容を検討することである。
今年度は、認知行動療法に必要とされるコア・コンピテンスを解明することを目的として、一昨年に作成されたチェックリスト(栁井ら, 2018)の妥当性と信頼性を確認するための質問紙調査を実施した。具体的には、日本の臨床心理士養成大学院において、認知行動療法の教育に従事する大学教員とその教員の研究室に在籍する大学院生を対象に、2018年9月と2019年2月に認知行動療法コンピテンスチェックリスト(栁井ら, 2018)を用いた縦断調査を行った。その後、データ入力を行い、来年度に向けた成果の取りまとめのための準備を行った。
また、英国認知行動療法学会が策定したガイドラインに基づくトレーニングを受けた学生と、前年度に調査を行った日本の臨床心理士養成大学院に在籍する学生の認知行動療法コンピテンスを比較検討することを目的として、チェックリストの英語版を作成し、英国の学生を対象に質問紙調査を実施した。今年度の調査で得た英国の学生30名のデータと前年度の日本の学生162名のデータを比較した結果、チェックリストの全45項目において英国の学生は日本の学生に比べて有意に高い得点を示し、得点差の範囲は0.49点から1.88点であった。以上から、認知行動療法の実践家養成において日本の認知行動療法のトレーニング体制の整備が急務であることが改めて示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに研究が実施され、成果を得ている。

今後の研究の推進方策

次年度は、最終年度となるので、これまでの成果を総括し、認知行動療法のトレーニング・ガイドラインの策定を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] University of Exceter/University of East Anglia/King's College London(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      University of Exceter/University of East Anglia/King's College London
  • [雑誌論文] 臨床心理士養成大学院におけるCBTトレーニングの基本構成要素と教育方法 -日本のトレーニング・ガイドラインの策定に向けた実態調査2019

    • 著者名/発表者名
      伊藤大輔・小関俊祐・小野はるか・木下奈緒子・小川祐子・柳井優子・鈴木伸一
    • 雑誌名

      認知行動療法研究

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本のCBTトレーニングにおける基本構成要素と教育方法に関する実態調査2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤大輔・小関俊祐・小野はるか・木下奈緒子・小川祐子・柳井優子・鈴木伸一
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第44回大会
  • [学会発表] 臨床心理士養成大学院に在籍する大学院生の認知行動療法のコンピテンスの実態調査2018

    • 著者名/発表者名
      小川祐子・柳井優子・木下奈緒子・小関俊祐・伊藤大輔・小野はるか・鈴木伸一
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第44回大会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi