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2021 年度 研究成果報告書

認知的コントロールとモニタリング機能に関する統合的理解

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03750
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験心理学
研究機関追手門学院大学 (2019, 2021)
名古屋大学 (2016-2018)

研究代表者

川口 潤  追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70152931)

研究分担者 齋木 潤  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (60283470)
齊藤 智  京都大学, 教育学研究科, 教授 (70253242)
梅田 聡  慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (90317272)
小林 正法  山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (60723773)
上野 泰治  東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (20748967)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード認知コントロール / 記憶抑制 / エピソード記憶 / メタ記憶 / 計算モデル
研究成果の概要

本研究は,人が自分自身の心をどのようにコントロールしているのかを,認知研究の知見,研究手法を援用し,解明しようとするものであった。特に,コントロール機能の代表的な現象としてエピソード記憶の抑制に焦点を当てて進め,記憶の抑制の基礎メカニズム,個人差,未来の出来事の展望,モニタリング等について検討を行った。具体的には,検索誘導性忘却や意図的に忘れるThink/No-Think(TNT)課題などを用い,順序情報の想起やエピソード記憶想起において近年重要となっている詳細・概括的記憶の想起において抑制が働いていることを見出した。認知コントロール解明への多様なアプローチが重要であると考えられた。

自由記述の分野

認知心理学,記憶心理学,認知科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は人間の情報処理におけるコントロール過程,特にエピソード記憶想起の制御に着目したものである。認知コントロールの代表的なものである記憶抑制による忘却メカニズムには明確でない面も多いが,本研究は忘却というコントロールの対象となった情報が抑止されるという結果を得ており,理論的学術的意義がある。また,記憶抑制は特に不快な記憶を抑制する機能と深く関わっていると考えられており,抑うつ者に見られる記憶の一般化・概括化(詳細な記憶想起が現象する)の背後に記憶抑制メカニズムがある可能性を見出した。これらのことは健常者の記憶想起メカニズム解明に加えて,精神疾患のメカニズム解明にも寄与する可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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