研究課題/領域番号 |
16H03754
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
厳島 行雄 日本大学, 文理学部, 教授 (20147698)
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研究分担者 |
北神 慎司 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (00359879)
齋藤 洋典 中部大学, 人文学部, 教授 (40178504)
市川 優一郎 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (40579116)
臼井 信男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40752118)
泰羅 雅登 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50179397)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 目撃者の記憶 / オブジェクト認知 / 記憶形成 / 目撃供述 / シミュレーション実験 / 記憶の確信度 / 脳科学 |
研究成果の概要 |
短時間の視覚的体験でどれほどの記憶を形成できるのかを心理学実験により検討した。1)現実の事件からヒントを得て視線解析実験を行い、カーブ運転の対向車線の認識が極めて貧しいことがわかった。2)オブジェクト(日常事物)の短時間提示実験ではオブジェクトの視覚的認知がその機能からも素早く、正確に認識されることがわかった。3)誘導が介在するような識別における「わからない判断」が有効とされたが、その効果は認められなかった。4)短時間しか見ていない目撃者に事前に記憶が良いというような情報を与えると、それが虚偽であっても目撃者が過剰な自信を持つことも明らかになった。
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自由記述の分野 |
応用認知心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
目撃証言の心理学では、記憶の様々な側面が検討されてきたが、目撃記憶の正確さを支える第一歩は、対象の視覚的段階でどれだけの情報が認識され、記憶されるのかを明らかにする必要がある。今回のプロジェクトでは、1)基礎領域ではオブジェクト認知にオブジェクトの機能からもオブジェクトが速く認知されることを明らかにした。2)また目撃供述の関係では、短時間の目撃によって形成される記憶は極めて粗く、それを以って人物識別の証拠とすることが危険であること、またそのような識別では目撃者の自身の記憶への過剰な自信を持ちやすいことが明らかになった。これらの知識は現実の司法における科学的な目撃証拠の取り扱いに寄与しよう。
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