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2019 年度 実績報告書

「学び続ける教員」を支えるアクティブ・ラーニング型教員研修プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H03765
研究機関広島大学

研究代表者

宮谷 真人  広島大学, 教育学研究科, 教授 (90200188)

研究分担者 吉賀 忠雄  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (00825870)
木下 博義  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20556469)
米沢 崇  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20569222)
大後戸 一樹  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20632821)
林 孝  広島大学, 教育学研究科, 特任教授 (30144786)
鈴木 由美子  広島大学, 教育学研究科, 教授 (40206545)
高橋 均  広島大学, 教育学研究科, 講師 (40523535)
中井 悠加  島根県立大学, 人間文化学部, 講師 (40710736)
佐々木 哲夫  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (50757284)
曽余田 浩史  広島大学, 教育学研究科, 教授 (60253043)
西本 正頼  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (80773796)
山崎 茜  広島大学, 教育学研究科, 講師 (00792277)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード教師教育 / アクティブ・ラーニング / 教員研修
研究実績の概要

本研究の目的は、アクティブ・ラーニング(以下,AL)型教員研修プログラムの開発を通して、専門職としての教職の高度化に貢献することである。本年度は、これまでの国内外の教員研修の成果と課題を踏まえ,AL型教員研修プログラムを開発し,それらを附属校、連携協力校や大学院授業において試行することによって,開発したプログラムの有効性を検証する計画であった。
そこでまず,AL型教員研修プログラムに必要な要素(①教員研修プログラムに求められる内容、②「学び続ける教員」として身につけるべき資質能力等)のアンケート調査を実施した。そのデータを分析した結果,AL型研修の経験を通じて,研修への取り組み方や学習を架橋する「ラーニング・ブリッジング」(以下,LB)の外化が促されることによって,教員の研修に対する「エンゲージメント」やLB,教師効力感に影響するという,アクティブ・ラーニング型教員研修における教員の学びの分析モデルを設定した。これを踏まえ,教員の学び続ける力やALを促進するために,教員研修(校内・校外)の担当者(講師)が,自分でAL型研修を企画・開発・実施・改善する上で,自己チェックできるようなルーブリック(案)を作成した。
研修プログラムの開発に関わっては,学校マネジメントに関する教員研修と教科指導等に関する教員研修に分けて研究を進めた。学校マネジメントでは,リーダー育成を主眼に教員研修プログラムの事例検討を行った。教科指導等に関する研修のプログラム開発に関わっては,H30年度までの研究から得た知見を踏まえ、これまでの教員研修に関する先行研究を参考にしながら、教科指導に関わるAL型教員研修プログラムの開発を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

AL型教員研修プログラムに必要な要素に関するアンケート調査に基づき,教員の学びの分析モデルとともに,教員研修を改善するためのルーブリックを作成し提案することができた。しかしながら,附属校、連携協力校や大学院授業において実施した研修プログラムの試行について,それら全ての結果について検証が行えていないからである。

今後の研究の推進方策

これまで4年間の研究においては,アンケート調査の分析からAL型教員研修における教員の学びの分析モデルを明らかにするとともに,教員研修を改善するためのルーブリックを作成し提案した。最終年度となる2020年度は,以下のような体制で,開発したAL型教員研修プログラムを,附属校,連携協力校や大学院授業などにおいて試行し,ルーブリックをもとにその有効性を検証する。
【教科指導等に関する研修のプログラム検証】2019年度までの研究の成果として得られた教員の学びの分析モデルやルーブリックをもとに,教科指導や教育相談などの研修内容や研修形態に応じたAL型教員研修プログラムを開発する。そして,また,日本教育大学協会および日本教職大学院協会の研究集会等にも参加し,資料・情報を収集する。
【学校マネジメントに関する研修のプログラム検証】2019年度までに,教員研修改革の動向を踏まえたリーダー研修に主眼をおいたAL型教員研修プログラムの開発をおこなった。この開発したAL型教員研修プログラムを,附属校,連携協力校や大学院授業などにおいて試行し,ルーブリックをもとにその有効性を検証する。また,日本教育大学協会および日本教職大学院協会の研究集会等にも参加し,資料・情報を収集する。
【研究協力者】それぞれの部門において,資料収集・記録・プログラム実施等に,研究協力者として松浦武人,宮里智恵(以上,広島大学)が協力する。また,附属校,連携協力校,広島大学大学院教育学研究科教職大学院の院生約40名にも協力を仰ぐ予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 学校内外において連携・協働する「職員室文化」に関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      林孝・米沢崇・藤井瞳
    • 雑誌名

      教育学研究紀要(CD-ROM版)

      巻: 65 ページ: 102-113

  • [雑誌論文] 学び続ける教員の育成に関する一考察(3)-創造的な組織文化の醸成に向けて2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木哲夫・西本正頼・吉賀忠雄・亀岡圭太
    • 雑誌名

      教育学研究紀要(CD-ROM版)

      巻: 65 ページ: 19-30

  • [雑誌論文] 学校マネジメントの力量を形成するアクティブ・ラーニングとしてのアクションリサーチに関する考察(4)―「スクールリーダー教育者」の専門性開発の視点から―2020

    • 著者名/発表者名
      曽余田浩史・金川舞貴子・大空秀文・長沼正義・佐々木優
    • 雑誌名

      教育学研究紀要(CD-ROM版)

      巻: 65 ページ: 327-338

  • [雑誌論文] 高等学校物理におけるSTEM教育に関する研究―STEMの要素間の関係理解に着目して―2020

    • 著者名/発表者名
      山中真悟・木下博義
    • 雑誌名

      福山市立大学教育学部研究紀要

      巻: 8 ページ: 85-91

    • DOI

      http://doi.org./10.15096/fcu_education.08.08

  • [学会発表] 「学び続ける教員」を育成するアクティブ・ラーニング型教員研修プログラムの開発-効果を検証するための指標調査を中心に-2019

    • 著者名/発表者名
      西本正頼・吉賀忠雄・木下博義・大後戸一樹・山崎茜
    • 学会等名
      令和元年度日本教育大学協会研究集会
  • [学会発表] 学び続ける教員の育成に関する一考察(3)-創造的な組織文化の醸成に向けて-2019

    • 著者名/発表者名
      佐々木哲夫・西本正頼・吉賀忠雄・亀岡圭太
    • 学会等名
      中国四国教育学会第71回大会
  • [学会発表] 学校マネジメントの力量を形成するアクティブ・ラーニングとしてのアクションリサーチに関する考察(4)―「スクールリーダー教育者」の専門性開発の視点から―2019

    • 著者名/発表者名
      曽余田浩史・金川舞貴子・大空秀文・長沼正義・佐々木優
    • 学会等名
      中国四国教育学会第71回大会

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公開日: 2021-01-27  

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