• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

教養教育の導入・改革と高等教育システムの変容-日・英・豪・中・香港の比較

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H03786
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育社会学
研究機関早稲田大学

研究代表者

吉田 文  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10221475)

研究分担者 杉本 和弘  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (30397921)
杉谷 祐美子  青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (70308154)
姉川 恭子  早稲田大学, 大学総合研究センター, 講師(任期付) (00749096)
研究協力者 王 淑英  
高 益民  
李 会春  
リチャード ジェームズ  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード教養教育 / リベラル・アーツ&サイエンス / 高等教育システム / 市民の育成 / employability
研究成果の概要

専門教育主体の高等教育システムに、1990年代後半から2000年代にかけて教養教育を導入した英・豪・中・香港には、一定の共通性が見られた。1.トップ校を中心に導入。2.リベラルアーツ&サイエンスのディシプリンの科目よりも、学際的な科目、研究手法に関する科目などに特色を置く。3.グローバル化を視野においたemployabilityの向上が目的。4.既存の学部とは異なる新組織や、一部の選抜学生のみを対象にしているケースがある。これらから、従来の教養教育の理念である市民の育成ではなくそれと対置される経済人の育成、その点でのエリート養成を主眼にした教養教育であることが明らかになった。

自由記述の分野

教育社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

英・豪・中・香港など、専門教育主体の高等教育システムをもつ社会で近年教養教育が導入され始めたことは、日本では広く知られていない。また、それが何を目的としたものかについても十分な説明がなされていない。西欧、およびその高等教育システムに依拠した社会は、専門教育から構成されるという日本での常識に疑問を呈したことに、本研究の学術的意義がある。さらに、いずれもグローバル化した社会を前提とし、そこで生きるエリートの養成をターゲットにしている点は、今後日本社会の高等教育を考えるうえでの示唆となる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi