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2019 年度 実績報告書

「安全文化」の定着を目指した工業系実習の構成

研究課題

研究課題/領域番号 16H03798
研究機関東京学芸大学

研究代表者

島田 和典  東京学芸大学, 教育学部, 准教授

研究期間 (年度) 2016 – 2019
キーワード工業教育 / 安全教育 / 安全意識 / 工業実習
研究実績の概要

本研究は、生徒の安全に対する意識を俯瞰的に把握し、生徒の視点に立った安全教育プログラムを教育現場に提供することを目的としている。令和元年度は、主に①工業高校機械系学科における工作機械使用時の生徒の情意と安全意識の関連性の把握、②中学生を対象とした材料加工を伴う学習活動場面における安全意識の構造の検討、③中学生を対象とした安全意識を高める教育実践を行った。
①では、工業高校機械系学科で工作機械等を扱う際の情意を、生徒のアンケート結果でカテゴリ化し、「安全配慮」、「楽しさ・面白さ」、「緊張感」、「恐怖心・不安感」等と分類した。次に、生徒の安全意識能力と各カテゴリの回答頻度の相関を検討したところ、「安全配慮」、「楽しさ・面白さ」に関する記述のあった生徒ほど安全能力意識が高く、逆に「恐怖感・不安感」について記述した生徒ほど安全能力意識が無形成なことが明らかとなった。②では、道具や工作機械を用いた材料加工を伴う学習場面における中学生の安全意識の構造について、先行研究をもとに下位概念を再構成し、確認的因子分析を用いてその構造を検討した。その結果、中学生が工作機械等を扱う場面における安全意識は、「危険予知」、「安全維持」、「事故対応」の3項目を規定とした構造であることが明らかとなった。③では特に、ボール盤での作業における姿勢と視線に着目してそれを可視化し、学習者にフィードバックする授業実践、「歩きスマホ」の危険性を認識させる授業実践を行った。また、ロボット教材を取り上げながら安全性という観点からの認識を高められるような授業実践を行い、生徒の視点に立った安全教育プログラムの裾野を広げるようにした。
また、交通安全意識尺度を活用した交通安全意識の研究について、ドライビングシミュレーターによる安全意識向上の研究、以前の研究が対象としていなかった70歳以上の高齢者を対象とした研究について協議した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 自動車運転者における交通安全能力への意識とその構造2019

    • 著者名/発表者名
      島田 和典、島田 英昭、毛利 宏、今関 隆志、風間 恵介
    • 雑誌名

      自動車技術会論文集

      巻: 50 号: 3 ページ: 891-896

    • DOI

      10.11351/jsaeronbun.50.891

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 工業高校機械学科における工作機械使用時の生徒の情意と安全意識2019

    • 著者名/発表者名
      島田 和典
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会
  • [学会発表] 材料加工を伴う場面における中学生の安全意識の構造2019

    • 著者名/発表者名
      諏佐 誠、島田 和典
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会

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公開日: 2021-07-06  

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