研究課題/領域番号 |
16H03803
|
研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
相馬 誠一 東京家政大学, 人文学部, 教授 (20299861)
|
研究分担者 |
伊藤 美奈子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (20278310)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 自殺予防 / 自殺予防教育 / 生きる力 / 希死念慮 / 学校回避感情 / いじめ問題 / 抑うつ感 / 危機対応 |
研究実績の概要 |
・2018年8月30日~2日にかけて日本心理臨床学会第37回大会会場(神戸国際会議場)で研究会を開催し今後の研究の進め方について協議し確認した。さらに、9月1日に酒井友里恵(横須賀市教育委員会)と相馬誠一(東京家政大学)で「学校不適応に関する意識と対応」のポスター発表を行った。9月2日には、「いのちと死の授業」の自主シンポジウムを企画・司会・話題提供:相馬誠一(東京家政大学)、話題提供:伊藤美奈子(奈良女子大学)、話題提供:新井肇(関西外国語大学)で開催し会場の研究者と協議した。 ・2018年11月17日~18日にかけて日本生徒指導学会第19回大会会場で研究会を開催し今後の研究の進め方について協議した。さらに「改めて、いじめ防止のための学校と教育行政の取り組みを問う」のフォーラムを開催し、学校現場の立場、市や県の教育委員会の立場から話題提供をして、会場と協議した。 ・2019年1月22日にさいたま市立大成小学校で『「いのちの支え合い」を学ぶ授業を核とした「SOSの出し方に関する教育」』の指導内容・指導方法についての研究発表をした。小学1年生から4年生までの研究授業を展開し協議を行った。この間の研究テーマの策定や研究方法の検討について指導者として相馬誠一(東京家政大学)がかかわり、さらに当日相馬誠一(東京家政大学)が「いのちの支え合いを学ぶ-SOSの出し方を学ぶ-」の講演をし研究指導をした。 ・この間の調査研究をまとめて、2019年3月発行の奈良女子大学心理臨床研究第6号pp.5-14.に伊藤美奈子(奈良女子大学)・相馬誠一(東京家政大学)で『子どもたちの「生きる意欲」と「抑うつ感」』を発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究メンバーと情報を交換しながら調査結果の検討と学会発表と論文化に努めた。 2019年1月22日にさいたま市立大成小学校での『「いのちの支え合い」を学ぶ授業を核とした「SOSの出し方に関する教育」』の指導内容・指導方法についての研究発表は、小学1年生から4年生までの研究授業を展開し協議は、小学校低学年での実験授業は今後の方向性を検討出来た。 また、日本心理臨床学会、日本生徒指導学会では貴重な意見交換ができた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後はさらに調査内容を分析し、自尊感情と抑うつ感、不登校傾向・いじめ傾向・抑うつ感の高い児童・生徒の調査結果を分析していきたい。さらに、養護教諭のはたすべき役割を検討し実践できるプログラムにまとめていきたい。 国内外の自殺予防教育プログラムを収集し、包括的な自殺予防プログラムがわが国で可能か否かを検討し、他のスタッフと検討しながら情報を整理していく。 さらに、自殺予防教育の実際をいくつかの学校で実践し、教育相談担当や養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーとの連携のあり方や適切な教育相談・生徒指導体制のあり方について検討していきたい。
|