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2018 年度 研究成果報告書

3次元超解像・超高速発光検出法の開拓と単一共役高分子の超高速励起移動機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03827
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ナノ材料化学
研究機関大阪大学

研究代表者

伊都 将司  大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (10372632)

研究協力者 村松 正康  
瀬戸浦 健仁  
平塚 研吾  
藤田 己  
岡本 峻介  
中村 真也  
砂川 莉乃  
早坂 瑞輝  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード超高速顕微発光計測 / メゾスコピック系
研究成果の概要

ポンプダンプスキームに基づく時間分解顕微蛍光検出システムを構築した。近赤外フェムト秒パルスを2つに分割し、片方を励起用の第二高調波発生に、もう一方の光パルスは基本波のまま誘導放出光とした。
有機色素を内包した有機溶媒液滴の水分散コロイドを試料とした。近赤外パルスにより単一微小液滴を水中で捕捉し、液滴中の色素を第二高調波により励起した、励起及び近赤外パルスの時間遅延を変化させ、液滴からの蛍光発光を検出した。光学遅延に対する蛍光強度の時間変化から蛍光の寿命を求めたところ、文献とよい一致を示した。エレクトロニクスの装置応答関関数に依存しない顕微蛍光寿命測定法を単一微小液滴に適用することに成功した。

自由記述の分野

ナノ光物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高分子系などの有機光エネルギー変換システムにおける超高速励起移動機構には未解明な点が多い。本研究で開発している、超高速顕微発光計測技術は、内部にミクロな不均一性を有する上記有機光エネルギー変換システムにおける超高速励起移動機構の解明などに有効な手法である。
このような超高速励起ダイナミクスが解明されれば、「どのような因子が光エネルギー変換の速度や効率を決定しているのか?」等に関する重要な情報が得られる。その成果は、高効率な有機デバイス実現のための分子設計や材料設計に対して、有益な設計指針を与えると期待され、絨毯爆撃的な材料開発に比べ、より効率的でスマートな材料開発が可能になる。

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公開日: 2020-03-30  

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