研究課題/領域番号 |
16H03834
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
都 英次郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (70443231)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ナノ材料 / ナノチューブ・フラーレン / ナノバイオ / 細胞・組織 |
研究実績の概要 |
生命現象の解明を目指した高精度な細胞機能制御技術の開発は、生命科学研究における究極の目的の一つである。なかでも光を活用した細胞機能制御技術は、簡便性や細胞応答性の高さから注目を集めている。しかし、従来技術は、生体透過性の低い光を利用するため生体深部領域の細胞機能を制御することはできない。また、安全性の低いウイルスを利用するため医療応用が難しい。従って、本研究では、生体透過性の高い近赤外光によって機能するナノ複合体を新規合成・活用することで、ウイルスフリーで、かつ生体深部の細胞機能をナノメーターレベルで光により制御する技術の開発する。本研究は、とりわけガンや神経変性疾患に対する新しい分子標的医薬や先進医療技術のための普遍的な技術となる。本研究では、最終構想にマウス生体中の細胞内酵素反応制御が可能な機能性ナノ複合体の開発を掲げており、本最終構想を達成するために、本年度は、作製した機能性ナノ複合体を細胞内に導入し、800 nmの近赤外レーザーを照射することで酵素反応制御効果を検証し、最大の蛍光強度変化量が得られる最適条件を探索した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の目標に掲げた機能性ナノ複合体を細胞内に導入し、800 nmの近赤外レーザーを照射することで酵素反応制御効果を検証し、最大の蛍光強度変化量が得られる最適条件を探索することに成功した。
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今後の研究の推進方策 |
合成したナノ複合体をマウス静脈に注入し、レーザー照射に伴う血管内での細胞機能制御効果を検討する。
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