今後の研究の推進方策 |
平成29年度は,予定通り,TiO2薄膜について,構築したテラヘルツ波ケミカル顕微鏡を適用し,光励起キャリアの移動について,評価をしていく。 具体的には,以下の課題に取り組む。 化学ポテンシャル観測用THz波発生素子上にアナターゼ型二酸化チタン膜の作製を行う。作製には常圧焼結法を用いる。アナターゼ型二酸化チタン膜のバンドギャップは388 nmであるが,二酸化チタンの粒子径は数百ナノメートルオーダーであり、バンドギャップに幅がある。そこで,波長可変レーザーを導入し,励起光の波長依存性を計測する。これにより,光触媒の時間・空間・エネルギーの3次元的な特性を得ることができる。
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