超高強度レーザーと固体密度物質の相互作用研究は今、10の22乗W/平方cmという極限的な強度領域で行われようとしている。このような強度下では、超高強度レーザーに付随する光ノイズ(背景光)の存在が極めて大きな問題となっている。本研究において、超高強度レーザー生成時に用いる回折格子に起因するピコ秒時間領域の背景光の発生過程を定量的に理解・解明し、背景光の制御・抑制を実証した。更に本成果を適用することにより、今までに無い超低背景光レーザーパルスの生成手法を確立・実現し、高エネルギー粒子線発生装置や超高強度物理研究等の量子ビーム科学に貢献した。
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