研究課題/領域番号 |
16H03928
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
下川 航也 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (60312633)
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研究分担者 |
山口 祥司 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30534044)
石原 海 山口大学, 教育学部, 准教授 (40634762)
小沢 誠 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (50308160)
谷山 公規 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10247207)
三松 佳彦 中央大学, 理工学部, 教授 (70190725)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 結び目 / DNA / トポロジー / ポリマー |
研究実績の概要 |
この研究は、結び目理論、および、3次元トポロジーの研究を行い、その成果を、染色体のトポロジー、DNA組換え、高分子ポリマー等の研究へと応用するものである。 今年度は、分岐曲面とネットワークの関係の研究の論文(Topology Appl 257 (2019) 11-21)と、格子結び目の局在結び目に関する研究の論文(Soft Matter 14 (2018) 5775-5785)を発表した。 また、東京工業大学において国際シンポジウム“Polymers meet Topology” を2019年1月30日-2月1日に、カナダのBIRSにおいて、国際ワークショップ“The Topology of Nucleic Acids: Research at the Interface of Low-Dimensional Topology, Polymer Physics and Molecular Biology” (19w5226)を2019年3月24日-29日に開催した。また、昨年度に開催した国際ワークショップ"Knots and Polymers: Aspects of topological entanglement in DNA, proteins and graph-shaped polymers"のプロシーディングを、雑誌 Reactive and Functional Polymersから発行した。 また、Encounter with Mathematicsを開催、および、研究集会「東北結び目セミナー」を開催、埼玉大学におけるセミナーを開催し、研究討議を広く行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に従い、研究が順調に進んでいる。また研究成果の論文も2編公表できた。 当初計画していた東京工業大学での国際シンポジウムを行うことが出来た。また、カナダでのBIRSでの国際ワークショップでも、各種の研究討論を行うことが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
今後もこれまで通り、染色体のトポロジー、格子結び目とポリマーのトポロジー、DNA組換え酵素、3次元ハンドル体分解とネットワークの分類等を中心に研究を行う。特に、染色体のトポロジーについて、染色体に結び目の構造を特定する理論の構築を目指す。その手法は、トポロジカルドメインの探索にも有用であると考えられる。 今年度は、2019年8月7日~9日に国際シンポジウム "Polymers and networks via topology and entanglement"をお茶の水女子大学で開催し、Vazquez氏、Arsuaga氏らの参加者とDNAやポリマーのトポロジーに関する研究討論を行う予定である。
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