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2020 年度 実績報告書

標準束の複素幾何学; 多様体の変形族と退化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H03929
研究機関東京大学

研究代表者

高山 茂晴  東京大学, 大学院数理科学研究科, 教授 (20284333)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード複素幾何学 / 相対標準束 / 変形空間 / モジュライ空間
研究実績の概要

複素多様体間の正則平坦射 f : X --> Y に対し, 所謂ファイバー積分により得られる Y 上の関数, またはそれに類するものは様々な場面において現れ, その研究は応用上不可欠である. 前年度までの一般論, f の特異点のまわりでの漸近展開についての理論の基礎部分の完成を受けて, 本年度はその理論の応用に関する研究を行った. f : X --> Y が所謂ログ・カラビ-ヤウファイバー空間とする。このときログ相対標準束の順像層 f_*(K_{X/Y}+D) は適切な条件下で Y 上の Q 因子に対応する。標準束公式および川又正値性定理より、これが M+B として表示でき、M (moduli part)は f のファイバーの複素構造の変動から定まるネフ因子、B (boundary part)は f の特異ファイバーの様子から定まる有効 Q 因子となる。このことはファイバー積分から得られる標準 L^2 計量の観点からも解釈できる。当該年度の研究では特に因子 B に対応する特異性に関し、これまでの研究成果を応用することで、特異性は十分にマイルドであることを示した. 標語的には、ルロン数はゼロ、高々log log 特異性しか持たないなどと言える。計量の非特異性にはすでに反例があることが知られているため, より精緻な解析が必要となった.
投稿中の論文「Asymptotic expansions of fiber integrals over higher-dimensional bases」は J. reine angew. Math.にアクセプトされた。2020年11月には研究集会「第26回複素幾何シンポジウム」をオンライン開催し, コロナ禍下ではあるが研究交流を行なった.

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2022-12-28  

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