4次元コンパクト自己双対多様体に付随するツイスター空間は3次元コンパクト複素多様体である。そのほとんどはケーラー計量を許容せず、さらには(射影代数多様体と双有理的でないという意味で)非代数的であることが知られている。本研究ではコンパクトツイスター空間でケーラー計量は持たないが(射影代数多様体と双有理的であるという意味で)代数的なものについてその構造を調べた。任意のツイスター空間に対して、基本系と呼ばれる線形系があり、ツイスター空間の構造は基本系に属する因子の構造によりかなり限定されることが知られていた。本研究では、基本系が1次元以上であるような代数的コンパクトツイスター空間の構造定理を得た。
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