研究課題
基盤研究(B)
本研究では以下の成果を得た. 1) 熱力学平衡を組み込んだ非圧縮性2相流体の自由境界問題の安定性, 2) 非斉次な境界条件に対する最大L1正則性定理, 3) 減衰しないデータに対する非有界領域におけるNavier-Stokes方程式の時間大域解, 4) 最大正則性に基づく電磁流体方程式の解の安定性, 5) 最大正則性に基づいたスケール不変空間でのNavier-Stokes方程式の正則性・安定性の解析, 6) Lr-ベクトル場のHelmholtz--Weyl型分解定理.
偏微分方程式論
空気や水などの流体の動きはNavier-Stokes方程式という非線形な偏微分方程式によって記述される. 天気予報や海底探索、飛行機の設計や橋の建設などの基礎となるこの方程式に対して, 与えられた初期条件や外力に対して解が時間大域的に存在するか、一意的であるか、滑らかさはどの程度か、安定であるかについて関数解析や調和解析、実解析に基づき数学的に厳密な立場から解析するものである.