銀河中心の巨大ブラックホールからなる活動銀河中心核(AGN)について理論的研究と多波長観測との比較をおこなった。特に多次元の 輻射磁気流体計算 と 多波長擬似観測 を組み合わせ、1)トーラスやそれぞの起源と相互関係、 2) 構造を決める物理とパラメータ 、 3) 質量降着過程や、埋もれたAGNの起源などについて、特に近傍AGNの観測結果をよく説明する理論モデル(輻射噴水モデル)の構築に成功した。これらは今後、クェーサーや埋もれたAGNの宇宙論的進化過程や巨大ブラックホールの成長過程の理解、高赤方偏移AGNの観測データの理解に役立つ。
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