研究課題
2018, 2019年度は本研究の最終年度にあたる.本研究による成果を利用し,JSNS2ステライルニュートリノ検出器の開発と制作は無事終了した.今後は,検出器を実験施設に移動し,液体シンチレーターを入れ,実験場に設置後データ収集を開始する段階に来ている. 以下具体的な研究実績を示す.(1) アクリルタンクとステンレスタンクの基本設計を終え,それを元に制作が行われた.また光電子増倍管支持装置の設計と制作を終え,ステンレスタンクの内部に設置した.(2)フランスのダブルショー実験で使用していた10インチ光電子増倍管,フラッシュADC,高電圧発生回路,フロントエンドエレクトロニクスなどを,現地に赴き解体・回収し,日本に輸送し,JSNS2検出器のために利用した. 光電子増倍管のアッセンブルやキャリブレーションなどを行った.エレクトロニクス装置のテスト及び調整を行い,信号検出読み出しシステムを構築した.広いダイナミックレンジを得るため,1つの光電子増倍管あたり,アンプとフラッシュADCを高ゲインと低ゲインの2セットで読み出すシステムを構築した.(3) 液体シンチレーター取り扱いのための基本システムや安全システムの設計を行い,必要な装置を購入し,テストなどを行った.また,液体シンチレーターの長期保存による性能の変化の測定を行なった.(4) 査読付論文3編(内,東北大博士課程学生が筆頭著者となる論文2編),国際会議発表5件,国内学会発表7件など.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
一般記事:2019年12月29日:日経新聞朝刊のサイエンス面に暗黒物質に迫る実験の一つとして紹介.2019年1月7日: 日経新聞朝刊に「今年始まる注目実験の1つ」として実験が紹介.
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JINST
巻: 14 ページ: T09010
https://doi.org/10.1088/1748-0221/14/09/T09010
巻: 14 ページ: P09007
https://doi.org/10.1088/1748-0221/14/09/P09007
巻: 14 ページ: T09001
https://doi.org/10.1088/1748-0221/14/09/T09001
http://research.kek.jp/group/mlfnu/