研究課題
B→K(*)l+l-過程でのレプトン普遍性の解析を行い、その結果を国際会議で報告した。現在、論文の準備中であり2020年度には出版される予定である。また、石川が section editor を務めた論文「The Belle II Physics Book」が出版された。すでに360以上の引用される重要な論文となった。ほかにもX(3872)粒子を伴う、B中間子輻射崩壊の探索を世界で初めて行った。高速軽量ピクセル検出器の開発においては、非常に大きな進展があった。前年度に発明した新規コンセプト崩壊点検出器 DuTiPのパラメータを決定していった。このコンセプトでは複雑な回路をピクセル一つ一つに載せるため回路面積を確保するかが重要である。バイナリー検出器だと10umの位置分解能を持つには35umのピクセルサイズが必要だが、ピクセル間を通過したと言う情報を使う事により、40umのピクセルでも10umの位置分解能を達成でき、複雑な回路を載せることが可能になった。検出器の厚さに関しては現状のDEPFETでは比較的大きな55umピクセルサイズであるため、75umと厚くしなくてはならなかったが、DuTiP は厚さ 60um 以下が最適であることが分かった。SOIでは50umまで薄くしたことがあるため、軽量ピクセル検出器という優位性がある。アナログ回路はストラスブールとの共同研究で低消費電力な物を導入した。デジタル回路は16MHzのクロックを使う事により、DEPFETの100倍高速なフレームで占有率が1/100にする事が可能である。また高速読み出しに関しては、1.8V電圧のIOライブラリ、PLL回路、LVDS回路の開発を行った。その結果2対の信号線で Belle II で必要な1.2Gbpsのデータ転送が可能な事を回路シミュレーションで示した。これらを元に2020年度最初のチップを製作する。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 10件、 招待講演 13件)
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