将来の大規模な素粒子実験では検出器からのデータ読み出し数や情報量が増え、高性能なFPGAを用いて高速転送を行う方法が一般的になるであろう。本研究では様々な高速通信デバイスをIntel社のArria10 FPGAに接続した試験的な読み出し回路基板を設計・製作し、その動作試験を行った。QSFP+、SFP+のみならずリンク辺り10Gbps以上の高速通信可能なリンクが12本束ねられているAvago社のMicroPODを搭載した点がユニークで、2ペア合計24リンク同時動作で安定な接続(12.5Gbps/リンク)を確認した。FPGAへの組込みプロセッサを使った動作試験を行う経験も十分に得ることができた。
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