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2018 年度 研究成果報告書

反転対称性の破れとフェルミオロジーが切り拓く5f電子系の新奇物性

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04006
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 物性Ⅱ
研究機関東北大学

研究代表者

青木 大  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30359541)

研究分担者 仲村 愛  東北大学, 金属材料研究所, 助教 (30756771)
本多 史憲  東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (90391268)
大貫 惇睦  琉球大学, 理学部, 客員教授 (40118659)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード強磁性 / 超伝導 / 空間反転対称性の破れ / 重い電子系 / ウラン化合物
研究成果の概要

強磁性超伝導体URhGe、UCoGeについては純良単結晶育成に成功し、シュブニコフ・ドハース効果、熱電能の量子振動現象などを観測した。スピン三重項超伝導で磁場再突入(磁場強化)型超伝導を示す両物質は、磁場とその方向により強磁性ゆらぎがチューニングでき、そのために特異な超伝導相図を示すが、それ以外にもフェルミ面の不安定性という「電子状態のゆらぎ」も重要な役割を果たしていることがわかった。
また、空間反転対称性の破れたU3Ni3Sn4の純良単結晶に成功し、そのフェルミ面を明らかにした。

自由記述の分野

固体物性

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりスピン三重項状態をもつ強磁性超伝導体の性質が明らかになった。強磁性超伝導は理論的には何十年も前からその存在が予想されていたが、現実の系はこれまで見つかっていなかった。本研究により、超伝導の性質およびそれに関わるフェルミ面の不安定性が解明されたことで、今後、さらに研究が進展することが期待される。また、新物質探索という点からもきわめて重要な礎となった。実際、本研究の終了間際に新奇なスピン三重項超伝導体UTe2が見つかった。強磁性秩序寸前の物質であり、しかもリエントラント超伝導を示す。この発見には、本研究で得られた知見が生かされている。

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公開日: 2020-03-30  

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