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2018 年度 研究成果報告書

プラズマ波動の網羅的観測による内部磁気圏物理の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04056
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 超高層物理学
研究機関金沢大学

研究代表者

笠原 禎也  金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (50243051)

研究分担者 笠羽 康正  東北大学, 理学研究科, 教授 (10295529)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード宇宙プラズマ / プラズマ波動 / 地球磁気圏・電離圏 / 計測工学 / 超高層物理学 / 自然現象観測・予測
研究成果の概要

(1)内部磁気圏衛星あらせ搭載のプラズマ波動・電場観測器(PWE)を用いて、地球内部磁気圏におけるプラズマ波動-粒子相互作用を的確にその場(in situ)観測するために、電磁界波形の精密測定法と、重要な物理現象に関わる波形データを選別し、地上伝送する観測・運用手法を確立した。
(2)内部磁気圏内のグローバルな波動の励起・伝搬機構と、プラズマ環境を定量的に評価するために、PWEデータから種々のプラズマ波動の到来方向の推定に成功するとともに、Van Allen Probesや地上観測網と同時協調観測を実施し、波動と極域の脈動オーロラの対応関係や、同一波源から伝搬するプラズマ波動の同定に成功した。

自由記述の分野

電波情報工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球内部磁気圏の放射線帯は、数Hz~十数kHz帯にわたるプラズマ波群と、eV~MeV帯にわたる荷電粒子の相互作用によってダイナミックに生成・消滅を繰り返し、宇宙飛行士の被ばく、人工衛星の故障、降下電子による電離層擾乱(無線通信やGPS信号への影響)等、人類の活動に多大な影響を及ぼす。
当該研究は、あらせ衛星搭載のプラズマ波動観測器(PWE)を用いて、これらの物理機構に深く関わるプラズマ波を選択的に選んで精密測定する観測技術を確立した点、地上観測網や他衛星との同時観測によって、波動の励起源や伝搬通路をグローバルにとらえる観測に成功した点で、学術的に大変重要である。

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公開日: 2020-03-30  

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